レモン

近所のスーパーで「広島の有機レモン」がアメリカ産(防カビ剤使用)を駆逐した件。

  • 2014年12月22日
  • 2017年3月4日
  • ベジ飯
レモン

昨日、夕飯の買い物で訪れた近所のスーパーマーケットの果物売り場で驚くべき光景を目にした僕(@ka__zz)です!
 
 
なんと!!!広島産レモンとアメリカ産レモンが同じ価格で売っているではありませんか。アメリカ産レモンといえば防カビ剤(ポストハーベスト農薬)漬けで近年大問題になっていますよね(´Д`)
 
ということで、あまりにも衝撃的だったのでスーパーのレモン売り場をレポートします(笑)
 

広島さんの有機栽培レモンがアメリカ産の防カビ剤レモンを駆逐した地元スーパー。

未開の地群馬県の片田舎にある「ベルク」は僕がよく利用するスーパーマーケットで、この日は夕飯で作るけんちん汁の材料を買うために訪れました。
 
そして、いよいよ美味しい季節になったミカンを買おうと果物売り場をふらふらしていると..
 
 
国産レモン

目の前にレモンだらけの棚が!そしてよく見ると国産レモン!?
 
マジか!都会のスーパーならまだしも田舎のスーパーに国産レモンが売っているなんて(´Д`)!
 
僕の近所には他にもスーパーがありますが、ほとんどがサンキストなどの米国産で、国産レモンを見かけることなんて皆無に等しいこと。

一般的スーパーで売っているアメリカ産レモンは危険な防カビ剤がたっぷりなので注意が必要。

国産レモン

みなさんご存知のようにアメリカ産のレモン(およびオレンジ、グレープフルーツ)には、もれなく防カビ剤がたっぷりと塗ってあります。
 
少々詳しくお話しすると、レモンなどの柑橘類は遠くアメリカから船便で輸送するために、腐らないようにポストハーベスト農薬と呼ばれているかなりヤバい薬が塗られています。
 
・チアベンダゾール
・イマザリル
・フルジオキソニル
・アゾキシストロビン

 
これらの中にはベトナム戦争で使われた枯れ葉剤にも使われていたものもあるらしく、さらに驚くことにアメリカ産柑橘類には、基準値の数十倍〜数百倍も使われているという話もある。
 
では、なんでこんなに危険な農薬が使われている商品が日本で売られているかというと、日本ではこれらのポストハーベスト農薬は「食品添加物」として扱われているからなんですね〜。
 
って、オイΣ( ̄口 ̄;)!!
 
事情はいろいろありまして下記にリンクしたAERAの記事によると、ようはアメリカ企業の利益のために、日本は脅されて法律を変えちゃった。そんなことが書いてあります。
 
 
日本で禁止のポストハーベスト農薬、輸入品はOKの理由 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版
TBZ、イマザリル、フルジオキソニル、アゾキシストロビン使用 …

 
国産レモン

その結果、何も知らない善良な(無知な)市民はレモンといえばカリフォルニア産のサンキストレモン、アメリカって素晴らしい〜!が当たり前になってしまい現在に至るというわけです。
 
*さらに詳しく危険性を知りたい方は→食品添加物の危険性.com
 
 
アメリカ産レモンの値段は2コで138円(税抜き)、まあわりと標準的です。

なるべく国産の有機栽培レモンを買って食べたい。

国産レモン

いっぽう広島産レモンはというと..
 
2個で138円(税抜き)、ってアメリカ産と同じやんΣ( ̄口 ̄;)
 
この商品は完全な無農薬ではありませんが防カビ剤はいっさい使われていません。以前、横浜のスーパーで無農薬レモンが1個130円で売っていましたから、値段はまあ妥当なところでしょう。
 
問題は、無農薬かそうではなくて少し前まではアメリカ産防カビ剤レモンしか売っていなかったこのスーパーが、広島産レモンをメインにシフトしたことです。
 
 
そして何よりも広島産とアメリカ産の値段が同じ!というところに大きな意味があると僕は思います。
 
 

つまりは、値段が同じなら消費者の皆さんはどっちを買う?という提議でもあって、さらに売り場のほとんどが広島産ということは、きっと広島産レモンのほうが売れているのでしょう!
 
このアメリカ産レモンへの嫌味とも取れる同価格から、僕はスーパマーケットの青果担当さんの良心を感じました。
 
 
市川美織

生産量日本一の広島レモン

広島レモンの歴史
 
 広島県のレモン栽培は、豊田郡大長村(現広島県呉市豊町大長)が、明治31年に和歌山県からネーブルの苗木を購入した際、レモンの苗木3本が混入し、それを試植したのが始まりだといわれ、その品種はリスボン系と推測されています。
 
 瀬戸内海の気候がレモンの栽培に適していることと、明治末期から大正初期にかけて価格が高騰するなど、大長を中心に急激に普及し、大正3年には11haになりました。その後、瀬戸田地区でも急速に栽培が増え、昭和28年には県内で18ha(全国で25ha)となり、全国一のレモン生産県となりました。
 
 
 その後も生産量は増加し、昭和38年には面積が70ha(全国144ha)となり、生産量も600tを越し、全国の50%を占めるところとなり,わが国の主産県となりました。
 
 ところが、昭和39年5月の「レモンの輸入自由化」によって国産レモンは致命的な打撃を受け、生産意欲は減退し、国産レモンの生産量は一時激減しました。さらに、昭和51年、56年の寒波により壊滅的な被害を受け、大幅な減反となりました。
 
 しかしながら、輸入レモンが昭和52年には10万トンを超える一方で、輸入レモンの防かび剤(OPP)の収穫後使用が問題化し、消費者グループや生協を中心に安全な国産レモンを求める声が高まり、安全・新鮮をモットーにグリーンレモンを中心とした国産品の需要見直し行われました。
 
 平成22年現在、広島県の栽培面積は196.8ha(全国489.6ha、シェア40.2%)、生産量3,402t(全国6,629.5t、シェア51.3%)となっています。
 

NMB48の市川美織ちゃんは広島のレモン大使なんです。

市川美織

現在、レモン大使として広島レモンの普及にがんばっているNMB48の市川美織ちゃん(!)
 
広島出身かと思ったら埼玉だそうです(笑)が、様々な広報活動によって広島レモンは急激にシェアを伸ばしているようです。
 
 
市川美織オフィシャルブログ あ~したレモンにな~れ! – AKB48 TeamOgi Blog

 

レモンの防カビ剤を除去する方法。

国産レモン

ということで、群馬県の片田舎のスーパーで起きた革命的な出来事でした。
 
そしてもし国産レモンが買えなかった場合でも、防カビ剤を除去する方法があるので試してみてください。

防かび剤の除去について、ネットにはいろいろな方法が載っている。
 
 私が最初に試みたのは、果物用洗剤を入れた水の中で洗ってから、洗剤を流水でよく洗い流すというもの。洗剤そのものの浸潤を考えれば、洗剤は水のように薄くした方がよいし、そうなると半ば気休めではないかという気もしてくる。
 
 次に試したのが、沸騰した湯の中に入れて茹でこぼすというもの。防かび剤はお湯に溶けやすいそうで、果皮から抽出してしまおうという考え方。

 以下は、埼玉県消費生活支援センターが行った実験結果だ。
 
①流水中でこすり洗いをする。(防かび剤を、約30%~70%除去できる)
②15分間煮沸して茹でこぼす。(防かび剤を、約58%~86%が除去できる)
③もう一度②を繰り返す。(防かび剤を、約82%~96%が除去できる)

 断わっておくが、この方法でほとんど防かび剤を除去できるが、ゼロにはならない。リスクを減らすことはできるが、ゼロにはならない。
 
新明解言葉辞典・第3版 輸入柑橘類から防かび剤を除去する方法
輸入柑橘類から防かび剤を除去する方法 …

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