美しい石畳が残る大門坂を登り「那智大社」へやっきたき草食男子ひとり旅。
熊野三山詣りの締めくくりとなる那智大社は、拝殿からさらに奥へ進み那智大滝まで詣るロングコース。初めて熊野巡りをする人のためにコースやポイントを紹介しながらレポートします!
楽すぎた充実しすぎた関西聖地巡りもいよいよ最終日。
ホテルをチェックアウトして紀伊勝浦駅から熊野バスで「大門坂駐車場前」に到着→人生初の熊野古道「大門坂」を登ってきた僕はいよいよ那智大社の表参道までやってきました!
(*)【熊野古道の散策レポート】あまりにも豊かな時間が流れる大門坂をのんびり歩いてきた。 | ベジップルズ-Vegepples
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参道にはお土産屋さんや茶店が並びます。
初めての熊野古道おすすめコース 大門坂~熊野那智大社・那智の滝 | 和歌山県観光情報
那智駅から那智の駅までのおよそ7kmのコースマップなどとても詳しい観光情報。
大きな弐の鳥居をくぐると手水舎があります。
4泊分の重い荷物が入ったリュックを下ろして身を清めました。
拝殿に到着、主祭神「熊野夫須美大神」と祀られる神々に深く御詣りします。
■熊野那智大社
鎮座地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
電話:0735-55-0321
御祭神:熊野夫須美大神
社格:官幣中社
創建:不明(伝仁徳天皇5年)
アクセス:紀伊勝浦駅よりバスで20分、その他はココを参照
駐車場:有
*足腰に問題がなければ是非、大門坂から歩いてくることをオススメします。
大きな地図で見る
*和歌山県観光連盟による散策コースマップ→ PDFファイルでダウンロード[986KB]
ご神木は樹齢800年といわれる那智大楠、圧巻の迫力です。
大人7人が手をつないで回しても抱えきれない大きさです。
那智大楠の根本はなんと、トトロの家のように中に入れてしまうのです。
◆那智大社の由来など..
熊野那智大社社伝に「神武天皇が熊野灘から那智の海岸“にしきうら”に御上陸されたとき、那智の山に光が輝くのをみて、この大瀧をさぐり当てられ、神としておまつりになり、その御守護のもとは、八咫烏の導きによって無事大和へお入りになった」と記録されております。
命の根源である水が豊富にあふれ落ちる「那智大瀧」を、この熊野に住む原住民の人々も神武天皇御東征以前からすでに神として奉祀されていたとも伝えられていますが、いずれにいたしましても古代からこの大瀧を「神」としてあがめ、そこに国づくりの神である「大巳貴命」(大国主命)をまつり、また、親神さまである「夫須美神」(伊弉冉尊)をおまつりしていたのであります。
その社殿を、お瀧からほど近く、しかも見晴しのよい現在の社地にお移ししたのは仁徳天皇五年(三一七年)と伝えられています。
この時、大瀧を「別宮飛瀧大神」とし、新しい社殿には「夫須美大神」を中心に、国づくりに御縁の深い十二柱の神々をおまつりしました。
やがて仏教が伝来し、役小角を始租とする修験道がおこり、古来の神々と仏とを併せてまつる、いわゆる神仏習合の信仰が行なわれるようになりました。
*那智大社公式ページより
大楠を詣った後、しばしベンチに腰を下ろしてひと休み..
熊野の山々を眺めながら、心を鎮めて清らかな空気を味わいます。
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お札に願いを書いて、お炊き上げします。
「この世界に生きるすべての命が平穏に幸福に暮らせるように」
那智大社の隣にある青岸渡寺(せいがんとじ)、神仏習合のカタチを残す貴重な寺院。
地の神様とインドの神様が同じ場所にたたずみ信仰を捧げる..日本の懐の深さに感動です。
那智山 青岸渡寺
お寺の詳細はこちらを参考にどうぞ。
お線香をあげたところ。
煙を僕のアタマにいぶして煩悩を祓いました(笑)
仏教の神大黒天を祀る祠があったのでここも参拝。
草食男子的那智大社のポイント
・大門坂から歩いて登ってくると気持ちイイ!
・拝殿と末社、ご神木を参拝しよう
・熊野の山々の景色を堪能しよう
・青岸渡寺とその裏にある大黒天の祠も参拝しよう
・熊野三山でいちばん楽しい!
・那智の滝まで徒歩15分、帰りはバスで大門坂駐車場と勝浦へ帰れる
ウィキペディアによると西暦400年くらいに裸形上人(らぎょうしょうにん)と呼ばれるインドのお坊さんが熊野の地へ漂着して、この辺一帯に十二所権現を祀ったとされ..とあります。
つまり、那智山を開いたのは古来のインド人ということにビックリ(´Д`)
その名残かどうかわかりませんがこの仏像は明らかにヒンドゥーの神で、この地に大黒様を祀っていることを考えるとシヴァ神だと思われます。仏教が伝来される前ですから当時の日本人にはさぞかしハイカラだったことでしょう(笑)
那智山の上より..
遠くに見えるのが那智の滝、いよいよこの旅の最終地点です。
まだまだ旅はつづきます。
■熊野信仰の謎に挑む■ 熊野三山・七つの謎―日本人の死生観の源流を探る (ノン・ポシェット)