今や誰もが知っている、とんこつラーメン店でヴィーガンラーメンというだけでも驚きなのに、付け合せがパンという発想が凄いのです。
実際にパンとラーメンを一緒に食べた結果は本文で書くとしまして、とにかくこのラーメンの挑戦的な新しさはさすが「一風堂」だなと思いました!
今回の茸香るベジ麺 from Parisは名前の通り、フランスはパリの一風堂で人気のメニューを逆輸入したもので、日本でも増え続けているベジタリアンでも食べることができるのです!
一風堂のビーガンラーメン「茸香るベジ麺 from Paris」はパンと一緒に食べるんです!
この秋限定(〜11月末日)でリリースされた一風堂のラーメンはなんと植物性100%のビーガンで、しかもフランスはパリ・サンジェルマンにOPENした「IPPUDO」からの逆輸入!
ということで、さっそく食べてきた僕(@ka__zz)です。
▼パリの一風堂「IPPUDO」の公式ページ
一風堂が博多から関東に初進出を果たしたのが1994年、今から22年前のこと。
場所は新横浜のラーメン博物館。
当時、ラーメン好きだったこともあり行きましたラー博へ!
この時、初めて一風堂でとんこつラーメンを食べ、替え玉というシステムに感動したのもです。その後、すっかり草食生活になった僕は、今回およそ20年ぶりの一風堂なのでした。
ラーメン店のカウンターって独特の楽しさがあって大好きなんですよね。
ラーメンが出来上がるのを待ちながら、空白の20年の間に一風堂がとんでもないことになっていたことを知りました。
2010年、アメリカの食べログ的サイトで全米一位!!
ラーメン部門じゃないですよ。すべての飲食ジャンルの中で1位です。
すごい!としか言いようがありません。
僕が注文したもの
・茸香るベジ麺 from Paris 900円
・ごはん 160円
いずれも良心的な税込価格です。
そして、ラーメンとパンとご飯という炭水化物祭りな組み合わせにテンションがあがります。
見事に野菜づくしなラーメン。
エリンギのソテーとビーツがトッピングの主役で、食感が楽しめるひよこ豆と、ズッキーニ、ベビーリーフ、赤タマネギが目を楽しませてくれます。
一風堂のカウンターには、辛子高菜、紅生姜、にんにく、胡麻などたくさんの無料トッピングがあってとても楽しいのですが、このラーメンのスパイスは黒こしょうをオススメします。
この生パスタのようなオレンジ色の平打ち麺・・とても馴染みがあるんですけど。
これってもしや!
僕が人気ラーメン店「ソラノイロ」でヘビーローテションしているベジソバの麺!?
実は、ソラノイロ店主の宮崎さんは一風堂の出身で、創業者河原さんが師匠でもあります。今回の茸香るベジ麺のベースとなった「NARUMI IPPUDO」のベジタリアンラーメンは河原さん自ら開発をしたという経緯がありますから、コラボしているのかもしれませんね。
5店舗限定の茸香るベジ麺
全国に50店舗以上ある一風堂で、茸香るベジ麺を食べることができるのは、
・上野広小路店
・代々木上原店
・町田店
・銀座店
・たまプラーザ店
以上の5店舗です。
100人中100人が、こってこてで肉肉しいラーメンを求めてくるわけですから「茸と野菜にはいっさい需要がない」という条件で、たとえ5店舗でもビーガンラーメンをリリースした一風堂のフロンティア精神がすごいのです。
果たしてラーメンとパンは合うのか?
僕が知る限り、ラーメンの付け合せにパンを出すというのは、店舗においておそらく人類初の出来事だと思います。このアイデアが出ただけでも驚きですが、商品化してしまう大胆さは感動レベルです。
パンの質にもこだわっていまして、福岡でも有名なブレッドジャンクションのリュスティック。
福岡ブレッドジャンクションの公式ページ
カリッと焼きあがったハード系のパンで、中がもちもちなのが特徴です。このまま食べても相当美味しいパンなのは、さすが一風堂としかいいようがなく、スタッフさんに言われるまま、スープにひたして食べてみると・・
ふつうに美味しいじゃないですか!
▼パリの一風堂のベジタリアンラーメン
醤油ベースのスープですが、茸出汁とオリーブオイルによって、パンの美味さを引き立ててくれます。ちなみにパリの一風堂でもパンを出しているのか?と思ってInstagramで検索したところ、ベジタリアンラーメンとパンが一緒に映った写真がない。
ということは、今回のオリジナルなんだと思います。
いずれにしてもこのチャレンジ精神には脱帽です。
ごはんの美味しい食べ方。
このラーメンを注文したら必ず試して欲しい食べ方を紹介しましょう。
博多ラーメンを食べ慣れている人なら常識かと思うのですが、テーブルには数種類の無料トッピングが置いてあり、自由に食べたラーメンをカスマイズすることができます。
ベジタリアンには博多ラーメン屋に行ったことがない人や、中にはとんこつラーメンを食べたことがないという友人も僕の周りには多くいますから、これを読んで実践してください。
まずはごはんの上に好きなものをトッピングします。
僕の場合は、もやしと辛子高菜、これに胡麻を振りかけても美味しいです。
そして、このままごはんを食べてはいけません。
そうです、このように・・
残ったスープに投入して出来上がりです!
一風堂は米にもこだわっているので、これが実に美味しいのです。
ラーメン+パン+ごはんというトリプル炭水化物、これ以上の幸せはないでしょう。
世界というグローバルな市場でジャパニーズラーメン文化を拡大させた一風堂が、ビーガンラーメンをリリースするのは必然とも言えますが、ほぼ100%のお客さんが肉を食べに来る国内店舗で展開することは、大きなチャレンジ以外の何ものでもありません。
現状だと苦戦は必至ですが、いずれ時代の流れによって先行した優位を獲得するのはではないかと思いますね。
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それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!