子供の頃からカレーが大好きだったのですが、カレーにお肉が入っていると思い切りテンションが下がり、イッキに食べる気を無くしてご飯に塩をかけて食べていた僕(@ka__zz)です、ごきげんよう。
我が家では、母親が僕の肉嫌いを理解してくれていたので、野菜だけのカレーを作ってくれていたのですが、当然ながら学校給食のカレーってふつうにお肉が入っていたので、その他のメニュー(肉魚鶏類が入っている)もふくめて苦行以外の何者でもなかったのです・・・
大人になってからも外で食べる場合は、インド料理店のベジタリアンカレーくらいで、自炊で作るカレーが僕的にいちばん大好きだったのですが・・
2015年にCoCo壱番屋の一部店舗で登場したベジタリアンカレーがとても美味しくてすっかりハマってしまい、一週間で6回食べたこともありました。
そんなココイチのベジタリアンカレーが期間限定(2018年12〜2019年2月)ながら、全店舗(1302店舗)で導入されたというのですから、これは超ビックニュースです!
とはいえ、あくまで期間限定なのでテストマーケティング的な意味合いなのでしょう。
というわけで、これから先、ココイチのベジカレーがどうなるのか? いろいろと考えてみました。
期間限定で全店舗導入したCoCo壱番屋のベジタリアンカレー。
2015年、東京は都心部の6店舗でスタートしたCoCo壱番屋のベジタリアンカレー。
リリース当時、群馬県の田舎からわざわざこれを食べるために週に3回以上は通って食べたほど、ココイチのベジカレーが大好きな僕(@ka__zz)です。この時代、まだまだプラントベース(植物性100%)のカレーを、大手フランチャイズチェーン店がメニューに加えることは相当な冒険で、東京という世界中の食が集まるマーケットでもまだまだギャンブルでした。
ところが、蓋をあけてみるとベジタリアンが激増している外国人、そして健康意識の高い女性たちを巻き込んで話題となり、2016年にはベジタリアンカレーが全国112店舗に拡大したのです。
▼2015年、都心の一部店舗でテスト導入された時の記事
僕が通ったお店が新宿西口店。
カウンター席しかない狭いお店ですが24時間営業で、夜中0時過ぎでもお客さんが溢れていて、ベジタリアンな外国人に並んで食べていました。半年が過ぎた頃には、ふつうのお肉大好きなサラリーマンや若者たちがベジタリアンカレーにほうれん草や茄子をトッピングして食べているのを、よく見かけるようになったのです。
2016年後半には全国168店舗にまで拡大したベジタリアンカレー。
当時、僕が住んでいた群馬県太田市でも2店舗、館林市の店舗でもベジタリアンカレーがメニューに加わり、ベジタリアンレストランがほとんどない地方の町で、手軽にベジ飯が食べられるようになったのです。
大手企業によるベジタリアンフードの展開に時代の変化をみる。
数年前には・・
こうなって欲しいという願望はあったものの、大企業がベジタリアンメニューを全国規模で導入するという偉業を、まさかこんなに早く実現するとは、夢にも思っていませんでした。
(10年後とかそんな感じでした)
ところが、2014年あたりからモスバーガー、ココイチ、森永、ローソン、カルビーなどの企業が、ベジタリアンフードを数ある商品群にラインナップをし始めたのでした。
日本には人口の4-5%しかいないと言われるマイノリティなベジタリアン(2017年12月調査)という人たちであり、お肉お魚をガッツリ食べることが日本の外食文化なので、市場規模でいえば極々限られた人しか購入しないにもかかわらず・・・
そんな時代にベジメニューを導入するということは、大きな賭けであるわけです。
勇気ある企業担当者さんのパイオニア的決断と行動力には感謝と拍手しかありません。
いずれにしても、上記にあげた企業が展開するベジタリアン関連商品は、当初の予想をくつがえして大ヒットしたり、定番商品として定着しているところを見ると、明らかに日本の市場が”菜食化”している時代の変化の証です。
もちろん、各企業と関係各社の継続的な努力の結果でもあるわけです。
▼モスバーガーのソイパティのバーガーも全店舗で食べることができる
人は美味しければより健康なほうを選択する本能がある。
先日、渋谷にあるココイチで面白い現象を目撃しました。
どうみても90-100kgはあるであろう、見るからにアニメ好きな(萌え系キャラのステッカーが貼ってあるリュックを持参)青年がベジタリアンカレーを注文していたのです。
トンカツとソーセージをトッビングして豪快にカレーを飲んでいました。
唖然としながらトッピングなしのベジタリアンカレーを食べていた僕でしたが、食べおわったオタク青年は明らかに満足しており、気持ちよさそうに水を飲んで帰っていったのです。
そうなんです。
人って、ちゃんと美味しければ健康に良い方を選択する生き物なんです。
こんな実例もあります。
僕が現在住んでいる地元のスーパーマーケットには、同じブランドの調整豆乳と無調整豆乳が並んで陳列されています。ご存知の通り、調整豆乳には砂糖とか水飴とか様々なケミカルがまざっていて、豆乳に慣れていない人には、ミルクのような味わいなので人気がある商品です。
それに比べて無調整豆乳は慣れていない人が飲むと豆臭くて美味しくありません。
ところが・・・・!
そのスーパーでは無調整豆乳のほうが早々に売り切れてしまうのでした。
しかも、毎日!
つまりは、こういうことです。同じ豆乳でも、成分表を見ると怪しい材料がたくさん入っている。それを比較して、より身体によいものを選択する・・その結果、調整豆乳がいつも売れ残っていて、無調整豆乳がすぐに売り切れてしまう。
これをココイチに当てはめて見ると、、
ベジタリアンカレーとポークカレーのどっちも食べたことがある人なら分かるはずです。ベジタリアンカレーもポークカレーも味に大差はありません。実際に僕自身も15-16年前にポークカレーを食べたことがあり、その時の味と、ベジタリアンカレーはほぼ同じであり、”違い”といえば食後の体感(胃とカラダの軽さ)がとても楽なのがベジです。
この違いを実際に体感した人なら、間違いなくベジをチョイスするでしょう。
地方の店舗で結果が出れば全店舗メニュー化が実現する。
都市部には、わりと多くのベジタリアン、ポークが食べられない外国人(世界人口の40%は豚を禁止しているムスリム!)、健康意識の高い女性がいるので、ココイチのベジタリアンカレーに一定のニーズがあることは間違いありません。
ところがです。
地方、田舎にいけばいくほどベジタリアンフードのニーズはなくなっていきます。
その主な理由として・・
野菜が安くて豊富にある地方では、家で食べる食事が野菜と大豆食品(豆腐、納豆)中心の昔ながらの和食(ほぼベジタリアン食)なので、たまに外食をするのであればガッツリお肉、お魚を食べたい!というマーケットだからです。
都市部では飲食店やひとり暮らしをしている人が多いので、おのずと外食が多くなり、たまにはヘルシーな野菜料理が食べたい・・そんな人たちが多いのでベジタリアンレストランやカフェが商売として成り立っています。
ココイチがベジタリアンカレーを全店舗導入する可能性をさぐってみた。
ココイチは国内に1302店舗あります(2018年12月現在)から、地方の街にもたくさんお店があります。全店舗でベジタリアンカレーがレギュラーメニューになるかどうか?
それは、今回のテストマーケティングに大きく影響されるのは言うまでもありません。
短期間のうちにニーズがあると見込めれば、期間限定ではなくレギュラーメニューになるでしょうし、ニーズがないと判断されればフランチャイズの各店舗から「うちはベジタリアンカレーは要らないよ」ということになってしまいます。
現実として、ココイチも利益を追及する一企業ですから、売れないものにコストをかける理由はありませんよね。ただし・・、ココイチのカレーは全て袋入りのレトルト(を店舗であたためる)なので、実際のリスクとして考えられるのは在庫を置くための収納スペースと、メニューが増えることでのスタッフ教育くらいだと思われます。
なので、もしかすると今回のテストマーケティングの結果には関係なく、上層部の判断によって期間限定販売が終了する2019年2月末日以降、少しの間をおいて、全店舗導入の可能性も大いにありますよね。
いずれにしても、ベジタリアンカレーの優位性は、動物性カレーと比べると身体への負荷が圧倒的に少ないこと、そして地球環境に良いこと、そしてなんと言っても美味しい!
ということで、ココイチが時代の流れに逆らわない判断ができれば、いずれ近い時期に全店舗導入という、最高のニュースを聞ける日が訪れることでしょう。
もし、そうなったら週に2回はココイチに行きますよ、確実に!
それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!
and God bless you!!