手塚治虫原作の映画「メトロポリス」が人生で一番面白いアニメだった。

  • 2021年11月5日
  • 2021年11月5日
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手塚治虫の漫画は「火の鳥」シリーズと「アドルフに告ぐ」「ブッダ」この3つを読んだことがありますが、その他の膨大の著作は読んだことがありません。子供の頃・・テレビで鉄腕アトムや海のトリトン、リボンの騎士などは観てはいました。

しかし、手塚治虫を語れるほどのマニアでもありません。

ところが最近2001年に作られたアニメ映画「メトロポリス」を何の気なしに観たのです。

凄かったです!

幼いころから現在まで沢山のアニメ映画を観たなかで一番面白かったと断言できます。それまでの一番は宮崎駿監督の「ルパン三世カリオストロの城(1979年)」でした。先日たまたま火の鳥の漫画を読んだこともあって、僕のなかで手塚治虫作品の素晴らしさを改めて実感していたタイミングだったこともありますが、とにかくメトロポリスのアニメ映画は凄かった。

スタートからエンディングまで集中力が途切れることなくあっという間に終わりました。2001年の作品とは思えない作画のクオリティで、大友克洋によるいかにも氏らしい脚本は子供にはやや難解なセリフが多々あったものの、活動している絵を観ているだけでも十分に楽しめる内容でした。

元々の原作は、1949年に出版されております。1949年といえば第二次世界大戦が終わって間もない頃で、米軍による無差別な爆撃によって焼け野原となった日本が復興し始めていた時代です。

原作は読んだことありませんが、ググったところではこの映画と原作は内容が若干違うらしいです。火の鳥の話にそれますが、火の鳥のアニメをAmazonプライムで観たことがあって、ストーリーはほぼ原作に忠実でした。しかし、製作予算の関係なのかアニメーションのクオリティはそれほど高くなく、キャクターデザインなど違和感があるものが多かったのです。

メトロポリスは、手塚治虫の絵を現代風にアレンジしてあるものの、個人的には違和感のないとても素晴らしいキャラクターデザインでした。つまり、手塚治虫の漫画がそのままアニメになって動いているという感じです。個人的に手塚治虫の絵が好きなこともあり、とても大事な要素なのです。特筆すべきは背景の細かいディディールで、驚くほど精密に描かれています。

▼手塚治虫のメトロポリス

脚本の大友克洋氏が背景画まで担当しているのではないか?と思ってしまうほど緻密なのです。それに呼応するようにキャラクターたちの動きも滑らかかつリアルです。このリアルさは人間の動きに忠実であるという意味ではなく、手塚治虫が描くキャラクターに忠実である、ということです。登場人物(+ロボット)たちの表情や手足の動きがちゃんと手塚治虫なのです。この映画をあの世で手塚治虫が観たのであれば拍手喝采をしたのではないでしょうか。

ストーリーは原作に忠実ではないらしく、しかし原作を読んでいない僕的にはそこは問題ではありません。この先、原作を僕が読んだ時にどう感じるかは別の話として、この映画のストーリーはとても面白かったです。ネタバラシになってしまうので詳細は書きませんが、手塚治虫と大友克洋氏の世界観がバランスよくミックスされています。

完全な手塚治虫漫画の再現を望んでいる人からすれば落胆の要素でありますが、ひとつの映画として観た時の完成度はとても高いレベルであると断言できます。

メトロポリスの原作

宮崎駿作品も大友克洋作品も、手塚漫画から大きな影響を受けております。AKIRAにしてももののけ姫にしても手塚作品がこの世になければ生まれなかったでしょう。

脚本の面白さ、背景の緻密さ、キャラクターの動き、音楽、どれをとっても僕(@ka_zz)的に最高でした。そして、この映画を観たあとまっ先に思い浮かんだことがあります。それが、このメトロポリスのクオリティで「アドルフに告ぐ」と「火の鳥」が映画になったら絶対に観たいということです。

手塚治虫漫画の真骨頂である神目線から描く人間の所業。戦争、輪廻転生、カルマなど深淵なテーマを、ハイクオリティで質の良いアニメーションとして観てみたいと思うのでした。それから更に僕の欲は深くなってメトロポリスクオリティのAKIRA、メトロポリスクオリティの風の谷のナウシカが生きているうちに観てみたいものだと・・そんな風に思う次第です。

▼ブルーレイ+大画面で観てほしいのです

▼1927年に公開されたドイツ映画メトロポリス

最後に映画メトロポリスの予告編をご覧ください。
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