聖地そして世界文化遺産でもある熊野三山-本宮大社、速玉大社、那智大社-をめぐる熊野詣(くまのもうで)は、僕の人生で旅した中で3本指に入る素晴らしいものでした。
今回は、初めて熊野詣をする人向けに「草食男子的-熊野詣ガイド」と称して・行くべき場所 ・旅のポイントを10個にまとめてみました。
「伊勢に七度、熊野に三度、どちら欠けても片まいり」
そんな格言があるように、熊野詣(くまのもうで)はとても意味がある旅です。僕が人生で初めて熊野詣をしよう!と思った時、旅を楽しむためにいろいろな情報をネットや本で集めました。
そして実際に僕が熊野巡りをして得ることが出来た楽しい体験と失敗を元に「10のポイント」をまとめてみたのでこれから旅の計画をする人はぜひ参考にしてください。
熊野詣を楽しむためのポイント
1.熊野詣って何?
2.熊野速玉大社
3.神倉神社
4.大斉原
5.熊野本宮大社
6.聖地巡りのグルメ
7.熊野古道-大門坂
8.熊野那智大社
9.那智の滝
10.熊野交通バスが便利
以上にわけて案内していきます。ぜひ、熊野詣を計画する時の参考にご覧ください(´▽`)ノ
熊野は「黄泉還り(よみがえり)の地」と言われてきた。神々が隠る深山の霊場の地
熊野に入ると、心を甦るさせることができ、新たな気持ちとなります。
昔から熊野は、「人生の出発(たびたち)の地」と言われる所以です。
1・熊野詣って何?
和歌山県の南部にある聖地、熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)を参拝することです。
遥か昔から熊野には神様がいる場所とされ、参拝すると幸福になると信じられていました。
当時は貴族や皇族しか御詣りすることが出来ませんでしたが、15世紀頃には一般の人(武士や商人など)も御詣りすることが許され、伊勢神宮と共に多くの人々が御詣りに訪れるようになり現在でも多くの人々が熊野を訪れています。
熊野は山や川や岩、滝などを神として祀る自然信仰とインドから伝来した仏教の神様を一緒に祀っており、その柔軟な信仰スタイルは現在でも受け継がれています。
神社本庁 | 神道のいろは | お参りのいろは | 参拝方法
手水や拝礼など、神社参拝の基礎を学ぼう。
■伊勢参りと熊野詣■→ かなり分かりやすいPDF資料(1.3MB)
■熊野ガイドブックの定番■ ガイド・ニッポンの世界遺産 熊野古道 中辺路ルート&田辺 840円(地球の歩き方BOOKS)
2・熊野速玉大社
熊野めぐりの拠点となる「新宮駅」からバスで5分、徒歩で15分の距離にある熊野速玉大社。
熊野詣での初めに訪れてほしい神社です。というのも比較的平坦な場所にあってとても参拝しやすいからです。赤い拝殿がとても美しいのと国の天然記念物にもなっているご神木「梛(なぎ)の大樹」が見所です。
(*)世界遺産【熊野速玉大社】を参拝した草食男子ひとり旅、いよいよ熊野三山めぐりが始まった! | ベジップルズ-Vegepples
実際に速玉大社を参拝した時の記事。詳細はこちらをご覧ください。
3・神倉神社
速玉大社の奥宮でもあり元宮でもある重要な神社です。
遥か昔、速玉大社が元々あった場所がここ。写真にある大きな霊石「ゴトビキ岩」がご神体で、そこまで急な階段を登る必要がありますが、ここはがんばって必ず参拝して欲しい神社です。スニーカーを忘れずに。
(*)【神倉神社】参拝レポート!巨大霊石「ゴトビキ岩」熊野神ご降臨の地で断崖絶壁を登ってきた。 | ベジップルズ-Vegepples
神倉神社を参拝する人は予習と心の準備が必要です、ぜひ記事を参考にしてください。
速玉大社と神倉神社をセットで参拝すると2時間半〜3時間ほどみておくていいでしょう。どっちかしか見れない!という場合は、迷わず神倉神社をオススメします。
4・大斉原-おおゆのはら
明治時代におきた台風による洪水で流されるまで、熊野本宮大社が元々あった場所。
新宮駅からバスで1時間20分、本宮大社の手前にあります。現在は大きな鳥居と神様を祀る小さな祠(ほこら)があるだけですが、とてもエネルギーがいい場所でいわゆるパワースポットです。オススメは河原での瞑想で、せせらぎを聞きながら目を閉じると旅の疲れを癒せます。
(*)【大斉原-おおゆのはら】熊野本宮大社が元々あった聖域を散策してみた!草食男子ひとり旅。 | ベジップルズ-Vegepples
何もない場所ですが、目には見えない素晴らしいものがここにはあります。
■Amazonで熊野を読む■ 世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)
5・熊野本宮大社
熊野三山の本宮となる神社、全国にある熊野神社の総本山。
大斉原から徒歩10分で本宮大社が鎮座する山のふもとに到着、鳥居をくぐって石段を登っていくと拝殿があります。休日は混雑をさけるために早朝など早めの時間がオススメです。
(*)聖地参拝ガイド【熊野本宮大社】を初めて参拝する人のために、旅に役立つ情報をまとめてみた! | ベジップルズ-Vegepples
熊野巡りをするための情報をこの記事にまとめてあります。
6・熊野のグルメ
熊野巡りは遥か昔より、食事を菜食にして身を清めてから参拝しています。
熊野巡りをして何かを御利益をいただきたいと思えば、旅行中はお肉を控えましょう。普段、お肉が大好きな人は熊野に滞在している期間を心身ともにデトックスと考えるといいでしょう。
と、いってもなかなか菜食専門のお店はありませんから注文する時にお肉を抜いてもらうとか、お肉が入っていない料理を頼むとか、そんな工夫をするだけでも良いと思います。
(*)【B&B Cafe ほんぐう】熊野本宮大社から徒歩1分のお洒落カフェで絶品パスタランチを食べてみた! | ベジップルズ-Vegepples
熊野本宮大社の近くで見つけたオシャレなカフェ。このお店、実は2階が小さなホテルになっているので、ここに宿泊して早朝参拝することも出来ます。
7・熊野古道-大門坂
熊野三山へ目指す参詣道を熊野古道と呼び、那智大社の手前に参道が大門坂です。
大門坂は世界遺産として登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する参詣道のひとつで、昔ながらのキレイな石畳の道が残っており距離も1kmと短いため、とても気楽に熊野古道の雰囲気を味わうことができます。
(*)【熊野古道の散策レポート】あまりにも豊かな時間が流れる大門坂をのんびり歩いてきた。 | ベジップルズ-Vegepples
◆初めての人は、大門坂→那智大社→那智の滝というルートがおすすめです。
8・熊野那智大社
熊野三山のひとつ、日本古来の神々とインドから来た神々の両方を祀る場所でもある。
大門坂を登りきったところにある那智大社には、多くの見所があります。ご神木の大きな樹の根本の中に入れたり、仏教寺「青岸渡寺」そして那智の滝など..旅のクライマックスとしてここを設定すると盛り上がります。
(*)熊野三山【那智大社】の参拝レポート。草食男子ひとり旅、いよいよクライマックスに突入! | ベジップルズ-Vegepples
那智大社は見所がたくさんあるので多目に時間をとりましょう。僕は大門坂→那智大社→那智の滝で4時間半で設定しましたがもっと時間があったほうがよかったかもしれません。
9・那智の滝
滝が神であり仏である..実感としてよく分かる熊野信仰の魂がここにある。
日本一の高さがある那智の滝。遥か昔から滝そのものを神様として崇められてきた場所は、やはりたっぷりと時間をつかって雰囲気を味わって欲しいと思います。
(*)Hipstamaticで世界遺産を撮影【那智の滝】熊野聖地巡礼ファイナル、草食男子ひとり旅。 | ベジップルズ-Vegepples
那智大社から徒歩15分で那智の滝に到着します。滝の手前に鳥居がありますが、お金を払うとそこから奥まで入ることができます。
10・熊野交通バスが安くて便利
熊野巡りの交通手段は3〜4人ならレンタカー、1〜2人なら熊野交通バスが便利です。
オススメの熊野交通バスは3日間で2500〜3000円で乗り放題。熊野三山から潮岬まで自由に乗り降りが可能となっています。記事には時刻表からバスの乗り方まで詳しく解説しています。
(*)【3日間乗り放題きっぷ】熊野三山めぐりを「熊野交通バス」でお得に楽しむ方法まとめ。 | ベジップルズ-Vegepples
新宮駅、紀伊勝浦駅を拠点に熊野三山めぐりを自由に楽しめるバス。チケットは各駅の横にある熊野交通事務所で購入できます。
おまけ・紀伊勝浦温泉とホテル
僕が熊野巡りの拠点にしたホテル「越之湯」があまりにもリーズナブルで素晴らしすぎました。温泉、食事、オーシャンビューの広い部屋など大満足のリゾートホテルなのでよかったら参考にどうぞ(´▽`)ノ
◆1泊ひとり7800円〜(オーシャンビュー、朝夕食付き)
(*)南紀勝浦のリゾートホテル【越之湯】が絶景で美味くて安かった!熊野巡りの拠点に最適。 | ベジップルズ-Vegepples
部屋から見る海や月、源泉かけ流しの露天風呂など旅の疲れを癒してくれました。
女子旅に最適な熊野ガイドブック
それでは皆さん、よい旅を!