2020年も気づけば残すところ2ヶ月をきってしまい、時間が流れる早さに焦りつつも、モノゴトなるようにしか成らないと割り切って、日々美味しいベジ飯を食べながら過ごしている僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。
今年は、新型コロナウイルスに世界が振り回された一年となりましたが、プラントベースフード業界は大盛り上がりの一年となりました。大手企業がこぞって参入し、メディアも毎日のようにネタを提供。このブログ(旧ベジップルズ)がスタートしたのが2012年ですが、当時予想した世界が現実になろうとしています。
その世界とは、コンビニでベジバーガーやベジ肉まん、大豆ミートの唐揚げ、そしてヴィーガンなお菓子がふつうに売られている世界・・
今年は、コンビニでもベジ商品がたくさん登場しました。
そんな状況のなかで、SNS界隈を見渡してみると、大手企業が発売したベジ商品に対して、難癖(イチャモン)をつける自称ヴィーガンが目立つようになったのです。
ああ、それって本当に勘違い・・としか言いようがないので、少し語ってみます。
一般消費者向けのベジ商品を自分たちのために発売したと勘違いしている一部のヴィーガンたちの愚かな行動。
モスがリリースしたプラントベースグリーンバーガーは、バンズもパティもトッピングもソースもすべて植物性なバーガーです。高まる健康意識、環境保護などに、可能な限り配慮した素晴らしい商品です。
このバーガーは、日頃からモスを愛用している人に向けた発売したものです。
ところが、このバーガーに対して、「ヴィーガンじゃないだろ」「肉と同じ鉄板で焼くな」「改善しろ」などなど、上から目線の意見がSNSやブログで一部の面倒くさい系ヴィーガンが騒いでいるのを目にします。
は?
って感じでスルーしていましたが、あまりにも勘違い甚だしいじゃないですか。
どうしてそんなに上からモノが言えるのか謎です。
ヴィーガン商品とは一言もモスは言ってないし書いてないですよ。
パーム油と砂糖を使っていることに対して、モスに対して意見を言っているお前何様だよ、と言いたくなるようなヴィーガンポリス(コロナポリスと同類)が相次いだわけです。
全国1270店舗で発売したプラントベース なグリーンバーガー。
それだけでも、偉大で素晴らしいことなのに、自分たちの基準(正義)に照らし合わせ、1%とか2%の基準外の部分に対してイチャモンをつけたり、意見を押し付ける行為は、愚かであるとしか言いようがありません。
いいですか。
1270店舗で植物性のバーガーが売れることで、どれだけの動物が助かっているか?1270店舗で植物性のバーガーが売れることで、どれだけ地球環境の改善に役立っているかちゃんと考えてみましょうよ。
1店舗しかない100%ヴィーガンで100%オーガニックなお店が一日5万円を売り上げるより、1270店舗が一日1万円(プラントベースグリーンバーガー18個)を売り上げたほうが何百倍、動物と地球を助けるか、火を見るよりも明らかなことです。
お肉バーガーしか知らなかった人が、野菜だけでバーガーが作れるって、たくさんの人が知ることになって、その後の展開をちゃんと想像してください。
パーム油を使っているから環境に優しくない?
何言ってんのよ、って話です。
モスのグリーンバーガー、CoCo壱番屋のベジタリアンカレーの環境への貢献は絶大ですよ。
このような意見をモスに言って、モスのプラントベース戦略の動きが鈍るほうが余程、環境に悪影響じゃないですか。つまり、このような一部のヴィーガンは地球環境よりも自分の正義を守ほうが大事なんです。地球環境や動物の命を守よりも、ヴィーガンという狭い狭いルールを守るほうが大事なんです。
▼ここまで読んでカチンとした人はヴィーガンの奴隷になっています。
大手企業のベジ商品はまだテストマーケティングの段階であることを理解する。
2020年のコンビニ業界はローソンとファミマが奮闘しました。
ローソンが大豆ミート商品を相次いで発売、ファミマも大豆ミート系のお弁当や肉まん、ナゲットを発売したのです。
セブンイレブンも健康志向の商品をいくつか発売しています。
先に挙げたモス同様、これらの商品に対しても「添加物多すぎる」「一部卵が使ってあるインチキだ」などの意見をSNSで目にします。モスのグリーンバーガーと同じく、これらは日頃からコンビニを愛用している人たち向けた発売されたもので、オーガニック志向やベジタリアン、ビーガン向けの商品じゃないですよ。
それに対して上から目線な(一部の)ヴィーガンの書き込みは、勘違いすぎます。
モスは1270店舗ですが、コンビニは3万、4万店舗の世界ですよ。これらのお店で肉不使用の商品が売れることで、どれだけの肉食が減り、環境改善につながるか。
ちゃんと想像しましょうよ、って話です。
それは、さておき。
ローソンの大豆ミートのメンチカツやバーガー、ファミマのお弁当や肉まんも定番商品にはなっていません。期間限定で発売されたものの、気がつくとお店から消えています。
大企業といえど、プラントベース商品は未知の世界であり、商品開発にお金がかけられないのが実情で、そんな制約のなか、一部の良心ある人たちが懸命に開発をしているのだと想像しています。
つまり、まだベジ商品はコンビニやファストフードにとって、商売にはならないのです。
テスト的に販売して、様子をみる・・
利益を上げなければ成り立たないのが企業ですから、当然のやり方です。
おそらく、少なくてもあと2〜3年はテスト販売期間がつづくでしょう。
2019年夏、瞑想トレーニングで訪れたロサンゼルスでベジ飯の食べ歩きをしました。
ベジフード先進国と言われているアメリカ西海岸でも、想像していたよりもベジのお店は少なかったです。日本の食マーケットはアメリカより5年遅れる、と言われています。ビヨンドミート、インポッシブルバーガーが盛り上がっている、と言っても、全体から見るとまだまだ一部です。
日本のコンビニやファストフードで、ベジ飯が定番になるのは4〜5年先と見ていいでしょう。
▼飛躍している世界のフードテックを学べる一冊
ビーガンは世界の流れを見てプラントベース業界全体を応援する気持ちを。
14億の人口を抱える中国、13億の人口を抱えるインド。
この両国の食肉(中国は魚も)消費量が、経済成長と共に増えているようです。
世界中でベジタリアンやヴィーガンが増えて、代替肉が発達して、動物性食品の消費量が減っている以上に、地球全体の食肉消費量はしばらく増えていきます。
少しでも世界全体の食肉量を減らすことが最優先である、と個人的には考えています。
そのためには、大企業によるプラントベース 商品の開発と販売が大きなカギになります。
ヴィーガンのお店、オーガニックなお店は絶対数において非力すぎます。
世界をよりよく変えることができるのは肉食を推進している企業です。
・マクドナルド、スターバックスなど大手外食チェーンによるベジ商品の販売
・日本ハム、伊藤ハムなどの加工肉会社による代替肉加工品の販売(ハム、ソーセージ)
・ビヨンドミートなどベンチャー企業による擬似ミートの高品質&低価格化
この3つの動きが加速することで、増え続ける世界の食肉消費量にブレーキをかけることができるのではないでしょうか。それには・・
大企業が、擬似ミート、プラントベース商品によって儲かる市場を形成しなくてはなりません。
つまり、それは僕(@ka_zz)たち消費者の意識にかかっています。
そして、プラントベース商品を拡大させようとしている大企業の動きを邪魔するような言動はつつしまなければなりません。逆を言えば応援が必要です。無添加であることにこしたことはありませんし、パーム油も精製砂糖も使わないにこしたことはありません。
が・・!
それは次のステップです。
少なくても、プラントベース食品の黎明期である現時点で、理想をかかげて”完璧”を求めようとするのは愚かです。(Vegan商品とうたって動物由来の乳化剤をつかっていた商品、たしかソイラテ!?がありましたが、あれは企業側のミス)
必要なのは世界全体の流れを見て”応援する”ことです。
細かいところのつつくのは、自己正義を貫くためだけで平和のためになりません。
SNSやブログでは企業の応援を、しかし実際にお金を使うのは可能な限り、地元でがんばっている小さなベジ&オーガニックなお店で買い物をしましょう。(買い物は投票ですので)
そして、企業のプラントベースフード開発の関係者がもし、これを読んでいたら、誰が食べても(肉好きな人が食べても)本気で美味しい!と思えるレベルの商品を期待しています。
未来は、企業の皆さんのがんばりにかかっています。
▼ライフスタイルそのものを変革させることも大切です。