いじわるなブルートにやっつけられてケチョンケチョンにされたポパイが、懐から取り出したほうれん草の缶詰!
それをガバッと食べたポパイは、たちまちスーパーマンのように強くなってブルートをやっつける!僕(@ka__zz)が子供の頃によく見たアニメ「ポパイ」が実は、アメリカのベジタリアン協会が全米に菜食主義を広めるために作ったキャラクターだったんです(!)
ということで、そんなトリビアの泉的な小ネタの詳細をまとめてみました!
ポパイは世界中で愛されるキャラクター
僕にとってポパイは、子供の頃の夏休みに再放送のアニメを観たり、ファミコンの黎明期に出たポパイのゲームでよく遊んだりしていたので、当時からとても愛着があるキャラクターでした。
「ほうれん草を食べるとポパイのように強くなれるよ!」が当時の親やオトナたちの合い言葉になるくらい、ほうれん草はカラダにいい、という概念がポパイによって日本中に浸透していたのです。
ポパイはミッキーの一歳年下
そんなポパイが生まれたのは1929年、今から85年も昔のこと..
(ミッキーマウスは1928年生まれ)
当時、全米ベジタリアン協会がアメリカ全土に菜食主義を広める目的でそのイメージキャラクターを作ることになりました。
アメリカ中の人々が野菜を好きになってもらえるようなキャラクター、日本でいうところのゆるキャラの制作を協会員たちがお金を出し合って漫画家やイラストレーターに発注。
当時、ニューヨーク・ジャーナル新聞に「シンプル・シアター」というマンガが連載されており、ケンカっ早い水平(海軍兵士)という悪役の設定だったのがポパイでした。
マンガの連載当時はほうれん草の缶詰が存在しておらず、ポパイがキャベツを丸ごと1個食べるとモリモリ強くなる設定だったようです。
その後、人気に火がついて1937年に短編アニメ映画になり、その後1960年にテレビアニメでシリーズ化、1980年には先日他界したロビン・ウイリアムズ主演で映画化されました。
ポパイは全米ベジタリアン協会の公式キャラ
そんなポパイは、全米ベジタリアン協会の目論見を遥かに超えて世界中で人気となり、その後もさまざまなメディアで活躍することになります。
ポパイの活躍があってなのか、アメリカでは1980年代後半からお肉よりも野菜中心の食生活にシフトが始まり、ガンの発症が年々減少傾向にあります。
*アメリカがん協会がCancer Statistics 2013年版を発表|がん死亡率はピークとなった1991年から20%減 | ワイリー・ヘルスサイエンスカフェ
1948年に上映された「ほうれん草vsハンバーガー」レトロな雰囲気がたまりませんね!
この当時のアメリカのアニメ、というより漫画番組。個人的には今のリアルなものよりも好きなんです。トムとジェリーとかスヌーピーとか夏休みにカルピスを飲みながら夢中になって観ていました。
これが1980年の実写版のポパイ、名優ロビン・ウィリアムズが主演。
アメリカを代表するキャラクターとなったポパイ。これから先もほうれん草を食べて活躍して欲しいと願います。
R.I.P ROBIN WILLIAMS どうか安らかに。