ソラノイロ

ラーメン界がベジという異質を受け入れ進化させている理由を考えてみた。

ソラノイロ

動物性食材を一切使わずに作るラーメン、いわゆる「ベジラーメン」「ビーガンラーメン」が2015年になってから更に大きな話題になっています。
 
 
今回は、とても興味深いグルメ記事をひとつ紹介しつつ、僕(@ka__zz)的にラーメン業界がベジラーメンという分野を受け入れ、そして進化させようとしている理由を考えてみました!
 

ベジタリアンや外国人など一部の間で人気だったベジラーメンが、今では一般の人たち、そしてメディアをも巻き込んで大きなムーブメントになろうとしています。
 
ソラノイロ

食通の厳選グルメキュレーションマガジン「メシコレ」でベジラーさんにはお馴染みの麹町ラーメン店「ソラノイロ」を紹介していて、この記事を書いている方は、TVチャンピンでラーメン王にもなった山本剛志さんです。
 
 
▪︎山本さんのプロフィール
 
ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。15年間で全国47都道府県の9500軒、13600杯を食破。現在も年に700杯前後のラーメンを食べている。ブロマガで公開している本気のラーメン情報チャンネル「ラーマガ」共同責任編集者。
 
 
【麹町】3号店開店間近!「ソラノイロ」2店舗の魅力を再確認 – メシコレ

ぜひ、この記事もご覧ください。
 
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彼はなんと!全国のラーメン店9500軒、13600杯のラーメンを食べ歩いている凄い人で、
 
そんなラーメン王が記事の中で…

・ビーガンにして美味しいラーメン!「ビーガンベジソバ」
 
・麺は「ベジソバ」で使うパプリカ練り込み平打麺の他、米粉を使って「フォー」のイメージも感じる「グルテンフリー」麺も用意
 
・このスープでも、食後の「ベジソバリゾット」がマッチするが、リゾットに入るチーズがビーガンから外れてしまう点にはご用心
 
・「ソラのスムージー」を提供。飲みやすく、入れる素材も日替わりなので飽きさせない。甘さがあるのでゴクゴクといける一杯

などなど、肉食系ラーメン王がビーガン、グルテンフリー、ベジソバ、スムージーといった言葉を普通に使っていることに注目してください。(チーズを入れるとビーガンにならないという認識にも)
 
 
ソラノイロ

つまりは豚、鳥、魚、卵をどかどか入れてなんぼな肉食ワールドなラーメン界が、「ベジ」「ビーガン」を新しいラーメンの分類として認知しているということです。
 
果たして、日本の外食文化(和、イタリアン、フレンチ、ファストフード)でここまでベジをすんなりと受け入れ、そして発展させている業界はあるでしょうか?
 
色々なグルメ雑誌を見てもほとんど無いということがわかるはずです。
 
 
ほうきぼし

そのいっぽうで、急速にベジラーメンという分野を確立しようとしているラーメン界。その背景を僕(@ka__zz)的にまとめてみると、
 
・ラーメンという食べ物が今や世界中で大人気であること
・ラーメン業界自体が世界をマーケットとして捉えていること
・世界でビジネスとして戦うにはベジに対応することが必須であること
・ラーメン職人の意識と技術レベルの高さ

 
 
寿司と並んでラーメンは欧米、アジア各国で人気の日本食であったこと、そして日本も含め世界中で増え続けるベジアリアンという食のスタイル、さらに日に日に高まる健康(病気の予防)への意識..
 
これらの状況をチャンスと捉え機敏に変化しているのがラーメン界といえるでしょう。
 
 
こむらさき

出汁と具が生命線のラーメンという食べ物を、野菜や果物など植物性の食材さけで対応していけるラーメン職人たちの技術の高さは、実際に食べてみるときっと驚くはずでしょう。
 
ぜひ、チャンスがあったら一度食べてみてください。
 
 
vegan ramen(フジテレビで特集が組まれた日本のベジラーメン)
 
日本の料理界が、いい意味でも悪い意味でもガラパゴス化している状況の中でラーメンは確実にグローバルな進化を始めています。
 
ベジラーメンが世界中の人たちに愛される日は、そんなに遠くは無い気がします(!)
 
 

ソラノイロ
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