東京は学芸大学駅そばにある超人気店「VOVO-ヴォヴォ」のカレーは、テーブルに運ばれたその瞬間にスマホカメラのシャッターを押してしまうほどビジュアル的な魅力に溢れている!
もちろんカレーそのものも旨いのですが、とにかくこの盛り方はテンションがグンと上がるんですよ。誰かにこのカレーを見せたくなってしまうんですよ。なので、このビジュアルで売り上げを3割以上は増しているだろって思うんです。
というわけでVOVOのお店情報とあわせて僕(@ka__zz)の口コミを拡大させる盛り付けの極意を紹介します。
超人気店VOVOでコンビネーションカレーを食べて思った盛り付けの重要性
友人えぬ子さんのリクエストで東急東横線”学芸大学駅”のそばにある有名カレー店「VOVO-ヴォヴォ」にやってきた僕(@ka__zz)。
昭和な建物にローマ字だけの看板。僕がいちばん入りづらいと感じる佇まいだ。だって入り口付近にウェルカムオーラがほとんど出てないし(笑)ひとりで来た時には、間違いなく入る勇気がなくて引き返しているところだが、この日は躊躇(ちゅうちょ)という文字が辞書に無いえぬ子さんが一緒なので、彼女の後ろに張り付きながらお店に入っていった。
注)小心者かつ田舎者な筆者なので、ふつうの人ならさらっと中に入れるでしょう。
新潟に本店があるVOVOは、カレーマニアなら誰もが知っていると言われる神宮前のGHEE(現在はない)の味を受け継ぎ、さらに進化させている、らしい。驚くことに作家・村上春樹氏も常連さんだったという伝説のカレー店だそう。
店内はおよそカレー屋らしくない、どちらかというとBARな趣きで、夜になるとズンズンと低音が響く店内で、若者たちがビールを片手にトークに興じ、腹が減ったらカレーをむしゃむしゃと食べる、そんな雰囲気。
迷わず2コンビネーションカレーを注文すべし!
メニューを見て驚いたのがこのお店、かなり硬派だ。
メニューは野菜のカレー、バターチキンカレー、ビーフカレー、ドライカレーの4種類、それに特製の薬味。これだけで勝負している。余分なものはない。
ランチタイムはお好みのカレー2種を盛り付けた2コンビネーションが1000円なので迷わずこれにしてほしい。ちなみに村上春樹氏が食べていたのはビーフ+野菜のコンビネーションだそうだ。
(写真にはないですがランチにはサラダも付いてきます)
肉が嫌いな僕なので、野菜+野菜でコンビネーションしてみた!果たして1種類のカレーなのに、左右にカレーを振り分けた盛り付けにする意味はあるのか?と問われれば、意味はない(笑)
だがしかし、たとえ野菜カレーのダブルでもこの盛り付けはインパクトがある!冒頭でも書いたが食欲よりも、写真に撮りたい欲が先にくる。
さらに写真を撮ったら、これを友達にシェアしたい欲が出てくる。つまりfacebookやtwitter、さらにはInstagramに!
盛り付けが素晴らしいと写真を撮りたくなるという人間の性(さが)
心にグッとくるものを写真に収めたくなるのは万国共通、いや人間そのものに共通した感覚だ。カメラが内蔵された携帯電話が普及している現代では、グッとくるものを撮影しない人のほうが逆に珍しい。
少年の頃から心があまり動かない、良い言い方をすると冷静沈着でクール、悪い言い方をすると”冷めてる”友人Aくんでさえ、近頃はラーメンを食べ歩いては写メを撮るようになっている。
以前、住宅会社の仕事で意図的に口コミ(クチコミュニケーション)を拡大させる専門のコンサルティング会社にお世話になった。1プロジェクト500万円のコンサルで学んだことはわりとシンプルで、口コミを広めるにはお客さんのハートにグッ!とくる何かを仕掛ければいいのだ。
「グッ!」とくる何かをレストランに当てはめると接客、インテリア、味、スタッフ、立地..などの要素がある。人それぞれ感じるところは違うので一概には言えないが、VOVOカレーのような盛り付けであれば10人中8人の心が動くのではないかと思う。
結果、人々は思い思いに写真を撮って第一の満足を得てから食べ始めるのである。
さらにひとり飯にでもなれば、食べながらソーシャルメディアに投稿して、リアルタイムで友達とランチを共有することになる。
個人的にかなり気に入ったのがこの薬味(写真右)で、どれくらい美味いかというと、この薬味があればもはやカレーが必要ないくらい(笑)もちろんカレーも美味いのでカレーが薬味を引き立てていると感じるほどだ。
この極上な薬味は200円でお代わりできるので次回はご飯大盛りにして薬味ライスを食べてみたい。
意図的に口コミを発生させる仕組み
facebookやInstagramのことをソーシャルメディアと言って、いちばん基本的な使い方は「自分の充実ぶりをアピール」するための道具だ。
心理学的に考えると、人々がVOVOカレーを写真に撮ってソーシャルメディアにUPする目的は以下の通り。
・オシャレで可愛いカレーをみんなに教えたい。
・日記として記録として形に残したい。
・自己満足にひたりたい。
・素敵なランチをしていることを自慢したい。
・自分というキャラクター作り。
・自分の感性を披露したい。
などなど、ちょっと考えただけでも僕らがソーシャルメディアに写真をアップする目的はいろいろとある。そして食べた時にグッときた感動が写真を見た人に伝われば、それが口コミになって情報が拡散されていく。
ソーシャルメディアでは写真をアップしてまずかったと書き込む人は少ない。なぜなら自分の充実ぶりをアピールするのが基本だからだ。まずいものを食べた自分は充実していないことになる。つまり、この心理をうまく活用すれば口コミを意図的に発生させることはそんなに難しいことではない。
Curry Specialty Store VOVO 東京店
場所:東京都目黒区鷹番2-21-8 1F
電話:03-3713-6334
平均予算:1000〜2000円
ランチ:11:00~14:00(月〜金/土日祝は通し営業)
ディナー:17:30~22:00(日祝は〜21:00)
定休日:水曜日
駐車場:無(近くにコインP有)
アクセス:東急東横線学芸大学駅から徒歩3分
VOVOの最新情報はブログにて。
僕(@ka__zz)的あとがき
両サイドのカレーと真ん中に紋章。写真を見ただけでVOVOカレーと認識できてしまうのは凄いことだと思う。世界で唯一無二のカレーと言ってもいい。そしてこの写真を見たらつい食べに行きたくなってしまう引力も持っている。
もちろん、2度目の来店をするかしないかは食べた人次第。
僕(@ka__zz)おすすめのカレー
▼おすすめのカレー本
それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!