初めて食べてからおよそ2年、その旨さにすっかりハマっている人気ラーメン店“ソラノイロ”のビーガンベジソバ。
動物からとった出汁をきかせたスープ、チャーシューや卵をトッピングしている既存のラーメンからは考えられない、植物のみで作ったラーメン。しかもスープは人参、麺はパプリカ、具はさつまいもやトマト・・常識から大きく外れたこのラーメン。
リリース当時から話題を振りまき、今までラーメンに馴染みがなかった女性やベジタリアン、そして外国人まで巻き込んで人気となり、ミシュランガイド東京のビブグルマンに選出され、テレビで特集を組まれるほどになっています。
そんなベジソバですが、僕のようにハマるほど美味いと言う人がいるいっぽうで、こんなのはラーメンではないとか、味がしない、という否定的な意見も存在します。食べ物は個人の好みなので、どっちでもいいのですが「味がしない」という意見は、僕的に相当ヤバイと感じたのです。
だって、これほど濃厚な旨味があるスープ、他にないですから。
味がしない、といういっぽうで濃厚で旨い・・という意見の違い。
実はどちらも正解ではあるのですが・・
今回は、それについて真面目に語ってみます。
ベジソバを食べて思う現代人が抱える大きな問題について考えてみた。
今回の記事を書くキッカケとなった出来事は、先日東京の人気ラーメン店「ソラノイロ」で、ビーガンベジソバを食べた時に、お店のスタッフさんから「味が薄かったらこの塩をかけてください」と言われたことです。
ラーメン店で食べる側が塩分を調整すること自体が珍しいのですが、想定として「味が薄い」とお客さんからの意見があってのことだと思うのです。
まあ、この件については好みで塩分を微調整することなので、特になんの問題もありません。
ちなみに僕は、いっさい塩の追加投入は必要がなく、そのままふつうに食べています。そして、人参の風味とオリーブオイルの香りを堪能しつつ毎回スープを飲み干しています。
「おい、おい、それって自分の味覚が優れているアピールかよ!」
と心のツッコミを入れてくれた人、誠にありがとうございます。
残念ながら違いますよ。分かりやすくいうと関西人が関東の蕎麦をしょっぱくて食べられないという話と似ています。
僕はいたって濃い口派でジャンクな味覚です。
白状しますと僕は日頃から濃い味大好きで、コロッケにもソースをどばどばかけるし、蕎麦もつゆに全部沈みめてから食べますし、ラーメンやバーガーなど、わりとジャンクな食べ物が大好物です。
逆に、ソースかけないコロッケが好きとか、天ぷらは塩が旨いとか、ドレッシングかけないでサラダを食べる・・人には、すっごい距離感を感じますし、友達になっても濃い付き合いはできないと思っています。
そんな僕(@ka__zz)がですよ、ソラノイロのベジソバのスープは濃厚だっていうのですから、実際に濃いんですよ。たしかに、世間いっぱんで旨いと言われている人気ラーメン店や横浜の家系ラーメンと比較すれば薄いというか、塩気はありません。
がしかし、ベジソバのじわーっと身体の奥深くまで染み入るような旨味は、最初に出された時点で、ギリギリというか絶妙な塩分だと思っています。それでここからが大事なんですが「あとを引く」んですよ。
全食材が植物性ということもあり消化がいいためか、2時間後には再び食べたくなるのです。なにか薬でも入っているかのように。
味がしないと感じる人々はまことに残念。
そんなベジソバを「味がしない」と切り捨てている、もったいないというか残念な人々のつぶやきとかを時々目にします。
正直・・はぁ?
ですよ。
単刀直入に言えば、味覚が変です。
旨い、マズイの問題ではないですこの話。味がするか or しないか?の話ですよ。
濃い口派でジャンク好きな僕からツッコまれているのですから、相当おかしなレベルの味覚です。ここで誤解しないように。味がしない、と言っている人を否定したり問題にしているのではなく「味がしないという症状」を変だと言っているのです。
これと同じような例で、どう考えても濃すぎるだろコレ?と思える食べ物を、平気で食べている人たちがいますレストランとかカフェとかで。くどくなりますが濃い口派の僕が濃すぎると思うのですから、よほど濃いのです。
もっと具体的にいうとそんな食べ物って、醤油と味噌とケチャップと砂糖と油で舌がビリビリと痺れるんですよ。
旨い、マズいではないです。その感覚は人それぞれなので他人が関与する問題ではありません。
しかし、百歩どころか千歩ひいたとしてもしょっぱすぎる、甘すぎる食べ物を平気で食べている人たちは、味覚が麻痺しているとしか思えないのです。
それを提供しているお店や料理人さんも麻痺しているとしか思えません。
素材の味を消して調味料味の料理が蔓延している現代。
なんだか社会的な小見出しをつけてしまいました。我ながらナイスです(笑)
僕からすると、家庭料理も飲食店も調味料に頼りすぎですよ。うちのオカンがそうでした。とても美味しかったですがけっこうパンチ力のある味付けをしてくれました。特に美味しかったのが砂糖と醤油を両方いれたあまじょっぱい卵焼きです。
父親もカレーライスにソースをかけて食べてました。
そんなこともあって濃い口派人生を歩んで参りましたしこれからも歩んでいくつもりです、自然な味覚を保てる程度に。
ですが、世の中で味覚が狂ってしまっている人、麻痺してしまっている人が相当数います。素材本来の旨味を美味しいと感じることができない人たちです。食べ物の味が濃すぎて体調に悪影響を及ぼす可能性が高い人たちです。
日本の国家予算は100兆円を突破。そのうち40兆円が医療費ですから、日本全体の食が調味料まみれになっていることと無関係ではないハズです。ラーメンから始まった話がなんだか壮大になってきました(笑)
調味料を必要としない動物はほとんど病気にならない。
僕たち人間が無数の病気で苦しんでいるいっぽうで、動物はその生涯で病気になることはほとんどありません。うちの猫は11年生きていますが風邪を2回ひいただけです。
動物の食べ物は調味料を必要としません。むかし一度だけドックフードを罰ゲームで食べたことがありますが味がしませんでした(笑)
さあ、ここまで書けば答えは簡単ですよね。
僕があえて書く必要もありません・・
書かないからといって調味料を使わない料理を食べればいいんだ!
と、そんな単純なことではないですよ(笑)
わりと簡単に味覚は蘇生する!
さあ、味覚が麻痺して鈍感になっているお嘆きの人々に朗報といいますか、僕の体験談で申しますと、味覚は簡単に蘇生しました。どうやって?かというと、ちゃんとしたご飯を食べると3週間ほどで味の違いがわかる粋なオトナに生まれ変わることができます。
ではちゃんとしたご飯と何か?
1.野菜中心の和食にシフト
2.化学調味料はなるべく食べない
3.添加物、香料たっぷりのモノは食べない
4.白砂糖を控える
これだけです。完璧を目指す必要はないですよ。
上のことを守ろうとすればほぼ外食は難しくなりますから、回数をなるべく減らすくらいでいいと思います。
どうしても濃い味付けのものが食べたくなるのは、ストレスが原因だったりしますから、運動や娯楽で解消したり、たまにガッツリ食べるのもいいでしょう。
3週間やれば、今まで食べていたものが濃すぎて食べられなくなるし、素材本来の旨さがわかって食事がより美味しく食べることができるでしょう。さらに体調もよくなってダイエットになってお肌もすべすべになって・・良いこと尽くしです。
僕(@ka__zz)が自分の身体で実際に何度も試した結果なので、自信をもってオススメします。
ここまで読んでくれた皆さんはご自身の食生活を、少しだけ立ち止まって省みるといいでしょう。それだけで良い方向に変化していきますよ!
僕もお好み焼きにソースとマヨネーズのかけすぎに注意します(´Д`)
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僕の予想ですが、日本の食は”薄味”の美味さを競う時代がくるでしょう。
それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!