台湾ラーメン

将来日本のラーメン界は究極の薄味を競う時代が来ると予言しておく。

台湾ラーメン

タイトルとは真逆に濃厚な料理が大好きな僕(@ka__zz)です!
 
 
世間を見渡してみると行列ができているお店のほとんどが、コッテリで濃厚な超動物系ラーメン。しかし、それは今だけ..将来、日本のラーメン界は薄味で超アッサリ系が主流になる」と僕は確信をしているんですよ。
 
その理由をいろいろと書いてみました!
 

ラーメン界が薄味で旨さを競う時代がやって来るだろう。

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産業化してまだ一世紀にも満たない日本のラーメン界。ところが今では国民食どころか、世界各地で日本のラーメン店が立ち並びそして繁盛している。
 
インスタグラムをやっている人はぜひ#ramenで検索してみて欲しい。
 
国境や人種に関係なく美味しそうなラーメンを食べている写真にきっと驚くことになるだろう。
 
そしてその写真のほとんどが、動物の骨や魚からダシをとった濃厚なスープにタレ、それにチャーシューや卵などが豪快にトッピングされた、ラーメン雑誌の表紙を飾っているような男らしいラーメンだ。
 
 
蓮香齋(台北市内の精進料理レストランの風景)

衝撃的に旨かった台湾の精進ラーメン

僕自身もパンチがきいた濃厚なラーメンが大好きで今でも時々食べている。
 
ところが!
 
今年の春、台北へ行った時に「蓮香齋」という台湾精進料理店のラーメンを食べたんです。そのラーメンはひと口食べて「薄い、なにこれ?」と最初は思うんですが、ふた口、三口と食べるとあまりの美味しさにぶっ飛んだのでした。
 
結局、4杯(どんぶりは小さめ)おかわりして、さらに翌日も同じ店に行って3杯食べてしまったほどドハマりしてしまった。
 
精進料理なので肉、魚、乳製品、卵はいっさい使っていない。つまり100%植物性。さらに五葷と言ってネギ、玉ねぎ、にんにくなど刺激がある野菜も使ってないのに、僕の人生史上No.1のラーメンになった。
 
このお店は、700席もあるのに予約をしないと入れないほど連日賑わっている。
 
 
▼薄味あっさりラーメンなのにドハマりしたお店。

台湾精進系ラーメンの特徴

・スープも具も麺もすべて植物性
・玉ねぎ、ネギ、にんにくは使わない
・味は薄いのにものすごく旨味がある
・化学調味料は使わない

 
精進料理というと、どうしても味気ないというイメージがある。
 
ところが、台湾精進料理というのがまったくの別物で材料はたしかに精進なんだけど、味はかなりパンチがきいたものが多い。さらに、医食同源という言葉があるように身体に優しいのは言うまでもない。
 
 
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さあ、ここからが本題。
 
日本ラーメン界はいずれ遠からず台湾精進系の流れが生まれる。
 
僕が考える理由とは..
 

ラーメン界の主流が薄味系になる4つの理由

 
1.健康意識の高まり
 
SNSの発達によって日本人の健康意識が急速に変化している。美味しければ何でもOKという昭和からバブル時期の古い考え方は衰退し「美味しくて身体に良い」食べ物を率先して求める流れになっている。
 
 
2.医療費の高騰
 
日本の国家予算およそ100兆円のうち40兆円が医療費という異常事態。さらにこのままTPPが締結されると、その影響で日本の健康保険システムが大きく変わると言われている。
 
例えば盲腸で1週間入院した場合、現在の自己負担はおよそ8〜9万円。それが現在のアメリカ並みに自己負担900万円になると、信じられないような説まである。
 
つまり、経済不安というネガティブな要素から、健康維持や予防に対しての意識が高まることで、高脂肪高カロリーな動物系ラーメンを避けるという流れが生まれる可能性は十分にある。
 
 
3.動物系材料の高騰
 
最近話題になっているバターの不足。少し前に騒ぎになった狂牛病や鳥インフルエンザ..など、動物系の材料は絶えず伝染病や食中毒などのリスクを抱えており、何かあればすぐに供給が不安定になり価格が高騰する。
 
これについては魚も同じで、乱獲による資源の枯渇や最近はニュースでよく取り上げられている。そういった情勢が顕著になってくると、動物に比べて供給が安定している野菜を活用するのは当然の流れだろう。
 
 
4.旨さを追求するラーメン界の進化
 
最後の理由は、スタンダードな味を残しながらも常に新しいものを探求しつづけている日本のラーメン職人たち。そして常に美味しいものを求めてやまないラーメンマニアたち。
 
日本のラーメン界は飲食店のどの業態よりも、世の中の変化に対して機敏に迅速に対応してきている。旨さを追求する姿勢と努力はとどまることを知らないのがラーメン界だ。
 
これは日本が世界に誇るべき文化と言ってもいいくらいだ。
 
そんな人たちが次なる高みを目指して、そして到達するのが精進系ラーメンになると僕は見ている。
 
 
日本のラーメンの歴史 – 新横浜ラーメン博物館

 
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キーワードは薄味なのに癖になる旨さ。さらに健康に良い医食同源なラーメン!

 
身体に良いといっても美味しくなければ何の意味もない。ラーメンは庶民にとって娯楽であり、食の楽しみであるからだ。
 
僕らわがままなラーメンファンが求める旨さを果たして野菜だけで作れるのか?
 
 
しかし、それを可能にしてしまうのが日本のラーメン職人の凄さだ。すでに、ラーメン界では植物性のラーメンが新しいムーブメントとして話題にあがるまで台頭してきている。
 
その植物系ラーメンがさらに進化を遂げて日本的精進ラーメン(こう書くとあまり美味しそうではないが)になっていくと僕は予想している。
 
「究極の薄味!」
 
そんな看板が掲げられる日が来るだろう。
 
 

日本の代表的植物系ラーメン

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それでは皆さん、よい一日を!
 
Have a good day!
 

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