東京は江戸川区の船堀にあるハレ・クリシュナ寺院で、唄うヨガ「キルタンメーラ」に参加してきた僕(@ka__zz)です!
ヒンドゥー教の神クリシュナのマントラをメロディにのせて唄いつづけるヨガ、そして美味しい南インド料理のプラサードをいただき、とても神聖で楽しいイベントでした!
ここ最近、日常生活に意識が流されていた僕なので、自分に戻れる貴重な体験となりました。
ということで今回は、キルタンやバクティヨガの初心者向けに分かりやすくレポートします。
これから参加しようかどうか迷っている人はぜひ参考にどうぞ!
クリシュナのマントラをひたすら唄いつづけるキルタンメーラはぜひ体験して欲しいヨガイベント@船堀
2016年5月、インドから来日した聖者スワミジの講演会以来、久しぶりの都営新宿線の船堀駅です!
今回の目的は、駅から徒歩3分ほどにあるハレ・クリシュナ寺院で行われるキルタンメーラ(マントラを唄うヨガ)に参加すること。初めてのイベントなので緊張しながら寺院があるイスコンに到着しました。
イスコンとは、INTERNATIONAL SOCIETY FOR KRISHNA CONSCIOUSNESSの略で、およそ5000年前にインドで語継がれてきた経典バガバットギータ、そしてシュリマド・バガバータムの教えを宗派を超えて実践する団体で、現在では世界80ヵ国以上で精力的な活動をしています。
クリシュナ寺院は、東京に住むインド人が選ぶいちばん美味しいインド料理店「ゴービンダズ」の隣にあります。ちなみにゴービンダズという名前のインド料理店は世界中にあるのですが、クリシュナ寺院もしくはイスコンの関係者が運営しているようです。
そういえば今年の夏、ハワイはオアフ島へ行った時も、アラモアナの近くにゴービンダズとクリシュナ寺院がありました。
キルタンとは?
そもそもキルタン、もしくはキールタンって何かっていうと・・
マントラに音楽的要素を盛り込み、ハインドの楽器ルモニアムやシタール、タンバリンなどの楽器もつかって、神クリシュナに意識を合わせながら唄い楽しむのがキールタンで、今回のイベント”キルタンメーラ”はおよそ8時間を通して唄いつづけます。
食べるヨガの第一人者ヤムナさんとバクティヨガ。
このイベントに誘ってくれた村田由恵(ヤムナ)さんは、バクティヨガを実践するヨギーニであり、僕が尊敬する料理家です。
ヤムナさんが作る料理は、動物性食材はもとより、五葷(にんにく、ねぎなどの刺激が強い食材)を使わず、味見をいっさいしない(調味料も目分量)のに、飛び上がるほど美味しいのです。
そして、神のために料理を作り、神様に捧げて(プラサード)からいただくのが流儀です。
▼代々木上原のクッキングスタジオで定期的に行われているヤムナさんのクラス
▼ヤムナさんのレシピ本
2012年の冬、府中駅前の広場で僕はキルタンと出会っていた。
今からさかのぼること5年前、府中駅のくるるにあるスターバックスへ向かうために歩いていた僕は突然、背の高い外国人の女性に声をかけられ一緒にマントラを唄いましょう、と言われました。
駅前といえばキャッチセールスとか寄付のお願いとかよくあるじゃないですか。道行く見知らぬ人に声をかけて、インドのマントラを唄いましょうだなんて、スーパーウルトラな無茶振りにさすがの僕も断りましたよ(笑)
ところが・・・
日本語が通じなかったのか「ハイこれを見ながら歌ってください」とマントラが書いてある名刺サイズのカードを手渡されたのです。それでも断ろうとしたら・・・彼女たちが手に持っていたタンバリンで演奏が始まってしまったのです。
「えええええええ!?」
と思い唖然としていると・・・
「ハレークリシュナ、ハレークリシュナ〜♫」
「ハイ、真似してください♫」
と、完全に逃げることができない状況に追い込まれた僕は、嫌々ながら後につづいてハレークリシュナ〜とマントラを唱え始めたのです。とりあえず、一回唱えたらこの不条理な状況から解放されるだろうと思い、最後まで唄い「どうもありがとうございました」と言い帰ろうとしたら・・
すかさずリピートで「ハレークリシュナ、ハレークリシュナ〜♫」と一回目よりも声を大きくして、さらにノリノリで踊り始めてしまったではありませんか。
「いや無理でしょそれ!?」
と思ったのも束の間、駅前広場でインドのマントラを唄うというアブノーマルな輪の中に組み込まれたしまった僕は、すっかりそこから離れるタイミングを逸してしまったのです。
・・・
・・・
気がつくと1時間が経過・・・笑
何十回リピートしたことでしょう。
おかげでクリシュナのマントラをすっかり暗唱できるようになってしまいました。
上の写真はこの時に記念撮影をしてもらったもので、疲れ果てながらも何かをやり遂げた充実感に満たされた僕でした。
ビートルズのジョージ・ハリスンや、アップルのスティーブ・ジョブズもクリシュナを信仰していたのです。
ヒンドゥ教の神クリシュナを信仰するイスコンは世界各国に支部があって、イギリスの本部&クリシュナ寺院は熱心に信仰していた元ビートルズのギタリスト、ジョージハリスンの別荘を彼が寄付したものです。
ビートルズ時代にアルバムのレコーディングを中断して、ジョンレノン、ポールマッカトニー、リンゴスターの4人は北インドの聖地リシケシュまで瞑想とヨガの修行へ行きます。インドでの体験、そして神々の教えはその後の4人の人生に多大な影響を及ぼすことになります。
熱心にクリシュナとシヴァ神を信仰しつづけたジョージは、晩年まで自身の音楽に神を表現します。
クリシュナ寺院でただ飯にありつき飢えをしのいだスティーブ・ジョブズの青春時代。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズが大学生だった頃、食べるのも困るほどお金が無かったらしく、クリシュナ寺院へでかけては無料で食べることができるプラサード(神様にささげたインド料理をいただくこと)で飢えをしのいでいたそうです。
そんなジョブズも生涯を通じてクリシュナやインドの神々を信仰しました。有名な話では、彼がインドを放浪中にゲストハウスで偶然読んだ本「あるヨギの自叙伝」を自身のiPad2にダウンロードして死ぬまで読み続けています。インドの大聖者パラマハンサ・ヨガナンダが書いたこの自叙伝は僕にとっても魂のバイブルです。
ジョブズの葬儀では彼の遺言によって、世界中から参列したVIP800人に”あるヨギの自叙伝”をギフトしました。
神聖な祭壇の前でクリシュナのマントラを唄うキルタンは8時間通して行われる。
さあ、いよいよキルタンメーラのレポートです!
会場にはインド人と日本人、そして世界各国のクリシュナに帰依する人たちが唄いそして思い思いに踊っていました。マントラは日本で真言と訳されているのですが、余計に意味がわかりませんよね。マントラをもっと簡単に言うと呪文です。古くはひみつのあっこちゃんが唱えたテクマクマヤコンだったり、パズーとシータが唱えた滅びの言葉”バルス”もマントラです。
クリシュナのマントラは少し長いですが、内容はとても簡単で2~3回繰り返して唱えれば誰でも覚えることができます。
ハレークリシュナ ハレークリシュナ
クリシュナ クリシュナ
ハレー ハレー
ハレーラーマ ハレーラーマ
ラーマ ラーマ
ハレー ハレー
このマントラを、インドの楽器の演奏にあわせて唄います。
繰り返し、繰り返し・・・
いつしか意識がトランスに入り、さらに唄いつづけると瞑想状態になる。
そんな、ことが起きるのがキルタンメーラです。
クリシュナ寺院のプラサードは超一級品の南インド料理です。
覚醒した聖者かブレサリアンでもない限り唄いつづければお腹が空きます。
8時間ぶっとおしでマントラを唱える・・と思った皆さん、安心してください。
神様はちゃんと食事を与えてくれます。
しかも、とびきり美味しい南インド料理です!
スティーブ・ジョブズそうだったように、神様に捧げた食事を僕たちはいただくことができます。
これだけの品数を作るには、たくさんの材料とそして料理をしてくれる人たちの労力が必要になってきますから、ジョブズのようにタダで召し上がるわけにはいきませんよね。
そして、これだけ素晴らしいイベントに参加させていただいたわけですから、ありがたくドネーションをさせていただきましょう。
クリシュナ意識国際協会・東京船堀寺院
場所:東京都江戸川区船堀2-23-4
電話:03-3877-3000
アクセス:都営新宿線船堀駅から徒歩3分
駐車場:無(近くにコインP有)
公式ページ: https://iskcontokyo.blogspot.jp/
今回のイベント「キルタンメーラ」などの情報は公式ページで告知されます。
最初は、とてもハードルが高いのかと思ったりもしましたが、実際に参加してみると、スタッフの皆さんたちがとても親切に案内してくれ、キルタンを楽しむことができました!
もしまだクリシュナのマントラを聞いたことがない人はぜひ以下の動画をみてください。
▼ビートルズによるキルタン
最後にジョージ・ハリスンの代表曲「マイスイートロード」のコーラスでハレクリシュナ、ハレラーマ、グルブラフマ、グルビシュヌ、グルデーヴァなどインドの神々の御名を唱えています。
それでは皆さん、よい一日を!
ハレークリシュナ!