croquette コロッケ ビーガン

《コロッケに肉は必要ない論》そんなに食べたきゃメンチカツ食えよって考え方。

croquette コロッケ ビーガン

先日、終電に乗り遅れて真夜中に14km歩いて帰宅、その日トータル25kmほど歩いてヘロヘロになった僕(@ka__zz)です、ご機嫌よう!

最近よく思うことがありまして、それは・・僕が大好きなコロッケのことなんです!

どうしてコロッケにはお肉が入っているのでしょうか? 生まれつきお肉が嫌いな僕のくせにコロッケが大好きなので、つぶつぶのお肉が入っているコロッケほど中途半端な食べ物は他にありませんし、むろん食べることはありません。

つらすぎる、自由にコロッケが食べられない我が人生・・

そんなに肉を食べたけりゃメンチカツを食えよ!

それが僕の正直な気持ちです。

ということで、100%じゃがいもコロッケを愛する僕の気持ちを書いてみます。
 

コロッケにお肉を入れる必要って本当にあるのか?

日本のコロッケには大きく分けて2種類ありまして、①お肉が入っているコロッケと②野菜(ジャガイモ、南瓜)だけのコロッケなんですけど、レストランや食堂で出てくるコロッケの9割以上はお肉が入っています・・

今回テーマにしているコロッケはいわゆる庶民コロッケです。

大戸屋とか街の食堂とかスーパーの惣菜売り場、そして冷凍食品など・・ふつうのコロッケ。

最近、中身がほぼジャガイモのコロッケに、お肉の存在価値ってあるのか?って考えることがよくあります、わりと真剣に。

僕にとってお肉は邪魔者以外のなにものでもない!

子供の頃から、コロッケにお肉が入っているとテンションがだだ落ちしてしまい、逆にコロッケの中が野菜だけだと飛び上がるほど喜ぶ・・そんな壮絶な人生を送ってきました。

お肉大好きな友人から、肉は旨味を出すものだからコロッケが美味くなる・・という意見を聞きましたが、確かにそれも一理あるなって思います。しかしコロッケって濃厚なソースをかけて食べるじゃないですか。

結局はソース味なんですよコロッケって。

ソースが染み込んだサクサクの衣とジャガイモのホクホク感を味わう食べ物。

中には醤油派の人や何もかけないで食べる人もいますが大多数がソースです。

ブルドックの中濃ソースですよ。

お肉の旨味以上にソースって味が強いしパンチがありますし、ジャガイモとサクサクの衣は旨さが引き立ちますが、お肉の存在はもはや意味不明です。

こう言うと、お肉好きな人は必ず反発してくるのが容易に予想できまして「なら野菜だけのコロッケを食べればいいじゃん」と。しかし、出だしで書いたように世の中のコロッケの9割以上が肉入りなので、特に外食ではほぼ野菜だけのコロッケは全滅です。

ほんと悲しいですよ、肉入りのコロッケばかりで、世知辛い世の中ですよね。

コロッケの歴史とルーツを調べてみたらフランス料理が起源らしい。

ここでひとつの疑問が浮かびました。

コロッケって名前からして、海外から輸入された食べ物であることはわかります。そもそも元祖コロッケにはお肉は入っているのだろうか?気になったので調べてみました。

どうやら、コロッケのルーツはフランスのクロケットだそうです。

フランスのクロケットは、前菜料理のひとつでベシャメルソースに衣をつけてあげたいわゆるクリームコロッケで、それが明治時代の文明開化で輸入されました。ちなみにフランスのクロケットは油で揚げるのではなくてオーブンで焼く料理でかなりヘルシーみたいっです。

ベシャメルソースとは?
バターを溶かした中に小麦粉を入れ焦げ色が付かない様に炒めたルーに、牛乳を少量ずつ加えて溶き延ばして煮詰め塩,胡椒等で味付けした白いソースでホワイトソースの一つ

その後、日本人の口に合うようににジャガイモのコロッケに誰かがアレンジします。具をジャガイモにしたのは大阪の肉屋が最初だとか銀座の資生堂パーラーが先だとか説はいろいろあるようですが、最初に考えた人は本当に天才だと思います。

そして1917年(大正6年)から1925年(大正14年)にかけて、丸ノ内の帝国劇場で上演された喜劇ドッチャダンネで歌われた「コロッケの唄」が大流行したことがキッカケで、庶民のおかずとしてコロッケがイッキに広まりました。

今では冷凍食品売り上げNO.1が示すようにおかずの王様として君臨しています。
 

コロッケに肉が入ってしまった歴史的悲劇を僕なりに考えてみた。

もともとはベシャメルソースだったフランスからやって来たコロッケがジャガイモに変貌した理由はよくわかりましたが、どうしてお肉を入れてしまったのか?これについては明確な理由をネット上で見つけることはできませんでした。

そこで歴史上の断片的な情報から推測していきます。

大きなヒントになる情報がこの二つです。

・じゃがいものコロッケを初めて作ったのが大阪の肉屋らしい!
・日本は江戸時代末期までおよそ1000年のあいだ法律で肉食が禁止だった!

この重要な情報から導き出した推測をする前に・・

銀座の資生堂パーラーではなく大阪の肉屋から日本の庶民コロッケが発祥した説を僕が支持したのは、たこ焼きに必須のソースをかけて食べるからです。資生堂パーラーは高級ですからソースではなくデミグラスソースである・・というのが僕の考えです。

さてさて、最初にコロッケに肉を入れてしまったのは・・

大阪の肉屋が、蒸したジャガイモだけで作っていたコロッケに、使い道がない余った肉の切れ端を試しに入れてみたわけです。お肉嫌いな人には大迷惑な話ですが、捨てるのはもったいので、それはそれで素晴らしい行いです。

肉屋はラードという豚や牛の死体から取れる脂肪で揚げ物を作っていますから、切れ端の肉をコロッケに入れてしまおう!という発想は無理がないどころか必然です。こうして肉が入ってしまったジャガイモのコロッケは、大阪商人によってイッキに庶民に広がったのでした。

1000年肉食を禁止されていた日本人ですから、お肉を食べる=汚れという倫理観も、コロッケに気持ち程度入っている肉だし、何の問題もあらへんわ・・と罪の意識を正当化できたのです。

その後、安価なラードと切れっ端の肉をコロッケにいれるという大阪のコロッケが、全国の肉屋に広まるのはあっという間だったでしょう。1000年間肉を食べなかった草食民族が、第二次世界大戦によって貧困のどん底とストレスを味わった日本人は、肉食こそ正義という民族になってしまいます。

こうして、肉が入ってないコロッケはコロッケではない・・

という結果になってしまったのでした。

そんなにお肉を食べたければメンチカツを食べろ論

常連の蕎麦屋のコロッケは肉なしで美味いのでした!

歴史的に、コロッケにお肉が入り、それがコロッケのスタンダードとして全国に広まってしまったのは、どんなに嘆いていても仕方がありません。

しかし、第二次世界大戦後の復興から日本は物質的に豊かになり、現在は世界でいちばん食料を捨てる(1日あたり4000万食を捨てる)廃棄大国にまで上り詰めました。そしてコロッケだけではなくメンチカツ、とんかつなど揚げ物料理はバラエティ豊かになりました。

そんな飽食の時代になったのですから、もはやコロッケにお肉が入っている意味ってある?

僕(@ka__zz)的にはコロッケはジャガイモだけ、南瓜だけ・・のように野菜だけで作って、どうしてもお肉入りのコロッケが食べたいなら、野菜だけのコロッケとメンチカツを同時に食べて口のなかでミックスすればいいんじゃないの?

ここは初心に戻ってコロッケを野菜だけに戻す法律を作ろうよ・・

と、無茶なことを考えながら今日はこれで筆を置きたいと思います。
 

▼コロッケにめちゃくちゃ合う有機野菜のソース

それでは皆さん、よい一日を!
 
Have a good day!
 
and God bless you!!

 

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