【吉野家のベジ丼】客がまったく求めていない商品を販売した理由がスゴい!

ベジ丼

牛丼の吉野家が2015年5月にリリースしたベジ丼には右を見ても左を見ても肉がひと切れも入っていない。
 
 
常連客はおろか社内からも発売反対の声があがるなか、社長のひと声で全国販売がスタート。ところが、大方の予想を裏切り野菜だけのベジ丼がヒット。その後もヘルシー路線はつづき、野菜を主役にしたメニューによって新たな客層を開拓し、大きく方向転換を図っている吉野家..
 
ということで、暴挙とも言えるベジ丼の販売を推進した河村社長の面白い話を紹介します!
 

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まったくニーズのないベジ丼を強行発売したのは社長自身だった。

僕(@ka__zz)もビックリした吉野家のベジ丼。なにせ、11種類の野菜だけで肉がひと切れたりとも入っていないのですから。
 
吉野家は牛丼店の老舗、肉を売ってなんぼですよ。野菜を食べたいならだまってサラダを食っておけ!それがふつうの意見です。ところが、ご飯に野菜がのっただけの丼をリリースしよう!というブッとんだ企画を進めた張本人、それが社長さんご自身なんです(笑)
 
 
吉野家 社長

まずはこの話が掲載された東洋経済ONLINEのインタビュー記事をご覧ください。
 

肉が入っていないベジ丼を発売した理由

ベジ丼は、私が直接指示をして開発・商品化したもので、昨年5~6月ごろから導入に向けて動き始めた。
 
投入した最大の要因は、
 
 
「僕が食べたかったから」
 
 
吉野家の客層は私と同じような40代の男性が多い。こうした年代の方は「野菜を食べなくては」という意識を持ち始めるからだ。私はトップ以外が商品開発に口を出すべきではないと考えている。たくさんの意見を取り入れてしまうと、“両論併記”したような平均的な商品しか出てこない。仮に多くの意見を取り入れてしまえば、「牛すき鍋膳」やベジ丼なんて商品は世に出なかったかもしれない。
 
 
発売前には社内に対して「(ベジ丼は)売れないかもしれないけど、やる」と話したこともあった。販売食数より、吉野家がこれから“健康”に取り組んでいくご挨拶代わりの商品ということをアピールしたい側面が大きかった。
 
 
店舗にとっては、売れない商品が出るのは本当に迷惑な話。安部修仁・吉野家ホールディングス会長も「自分ならこんな商品はやらない」と言っていたが(笑)、ふたを開けてみると想定どおりに売れたので安心した。

東洋経済ONLINEより抜粋
 
 

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河村社長の嗅覚と時代の流れ

 
僕が食べたかったから。
 
このシンプルかつ強力なひと言の中に、河村社長の経営センスと想いが詰まっています。そして、この言葉が社長の口から出るということは、ベジ丼が数字的にも成功して社内外での評価が上々であることを物語っています。
 
実際に、日本はもとより世界中で健康に対する意識が高まっており、たとえば海の向こう米国ではビル・ゲイツやGoogle社が健康に良いベジタリアンフードを開発するベンチャー起業にこぞって出資したり子会社化している動きがあります。
 
国内では、ヘルシー路線へのシフトに手こずっているマクドナルドが売り上げを激減させ、いっぽうでモスバーガーはフレッシュな有機野菜や肉を使わないパティを展開して売り上げを維持しています。
 
そんな時代の波にちょうど良いタイミングで乗れたのが吉野家のベジ丼で、予想外(社長からすれば想定内)にヒットしているのも、世界を俯瞰(ふかん)してみると当然のことと言えるでしょう。
 
 
吉野家の業績を見てみると、牛丼の単価を上げたことで売り上げは上がっているものの、客離れは止まらない状況がつづいています。手を変え品を変えて、牛丼以外のメニューで試行錯誤をしていますが、売り上げを安定させるための決定打がないのが実情のようです。
 
さらに、畜産業界が慢性的に抱えるもっとも大きな問題である狂牛病や鳥インフルなどの伝染病も増加すると言われており、供給体制が不安定かつ持続不可能であることから、肉食産業はますますハイリスクな状況に追い込まれます。
 
つまりは、吉野家のように肉食中心の業態は早急なシフトチェンジが必要になる時が来るでしょう。その意味で、河村社長が野菜中心のメニュー構成、そして添加物や農薬やホルモン剤といった食の安全までケアできれば吉野家の業績が急激に悪化することはないと思います。
 
日本人の食の安全に対する意識は、SNS上での活発な情報拡散によって今後さらに高まっていくことが予想されます。それは現在、吉野屋を利用している客層についても例外ではありません。
 
 
 
吉野家 社長(実際に食べたベジ丼、本当にお肉は入っていません。)
 

僕(@ka__zz)的あとがき

この記事を書くために、実際に真夜中の吉野家でベジ丼を食べてみました。
 
感想としては、肉が嫌いなのでかれこれ10年以上野菜で生きている僕ですら、これはヘルシーな味だ!逆に言うと、ヘルシー過ぎて何か少し物足りなさを感じた..のが正直なところで、極めて個人的な意見としてもう少しパンチが欲しいと思った次第です。
 
ですが、価格相応の満足感はあったのも事実。肉専門のお店に野菜だけのメニューがあることだけでも、僕としては最上級の賛辞を送ります。野菜という選択肢がある、それが大事なんだと思います。
 
 
最後に河村社長の力強い意思表示で締めくくります。
 
「販売食数より”健康”に取り組んでいく」
 
 
これからのヘルシーでベジーな展開に期待しています!
 
 

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それでは皆さん、よい一日を!
 
Have a good day!
 

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ABOUTこの記事をかいた人

カウンセラー・ライター・ブログ講師・ブロガー・催眠術士
 
iPhone7plusとMacBookPro11を持ってカフェや旅に出かけたり、インドの聖地巡りをしている。
 
野菜・穀物・果物・ときどきお菓子で生きる偏食な暮らし。宇宙の真理と気持ちのイイ生き方を追求している。