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オーガニック化こそスターバックスが成長するための重要な戦略になる。

  • 2015年9月17日
  • 2015年9月22日
  • STARBUCKS
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スターバックスに卵と乳製品を使わないヘルシーなドーナツがリリースされたニュースが話題になっています!
 
 
アメリカ西海岸シアトルが本拠地のスターバックスのフードは、見た目も味もアメリカンな高脂肪で高カロリーなものが多く、決して健康的とは言えません。ところが、スターバックスの戦略が健康志向へ方向転換!?そんなことを予感させる今回のヘルシードーナツ。
 
ということで、アメリカのスターバックス事情も交えながら今後の展開を予想してみます。
 

スターバックスが生き残る道はオーガニックにある

 
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週に3〜4回は利用しているスターバックス。気軽なうえにどのお店も空気感がいいので、珈琲を飲むというよりもリラックスとエネルギーを買っているのが僕のスタバの使い方なんですが..
 
冒頭でもお話ししたように、スタバの食べ物って本場アメリカのまんまで、とにかく甘くて重いので食べるものといったらバナナくらい。二子玉川の高島屋6階にあるスタバとかラフォーレ原宿のスタバのように、凝ったスイーツを置いてあるお店もありますが、やはり食べよう!と思えるものがないのです。
 
 

ニューヨークに存在するスターバックスのステルス店舗

今年の夏、渋谷で行われたハイパーメディアクリエイター高城剛氏のトークLIVEで、とても興味深い話を聞きました。
 
現在、アメリカのニューヨークのダウンタウンにある”ブルックリン”では地産地消(地元産の素材で作って、地元で消費する)やオーガニックなカフェ文化が盛んで、スターバックスのような大手チェーンを利用する人は極少数派になっているそうです。
 
そこで、スターバックスが考えたのが“スターバックス”という名前を消したカフェをブルックリンに出店しており、珈琲も食べ物もオーガニックなものを揃え、あたかも個人店のような装いで運営しているということです。
 
さらに高城さんは、アメリカ全体でもスターバックスのような大手カフェチェーンが今後は苦戦するのではないかとお話しされています。つまりは、アメリカの動きは何年後かの日本の動きでもあることから、スターバックスコーヒージャパンとしても、次の戦略を真剣に考えているはずです。
 
 
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卵、乳製品不使用のドーナツの登場の意味

現在、世界はもとより日本でも急速に食べ物に対する意識が高まりつつあります。事情としてはfacebookやtwitterなどSNSの普及によって食の安全に関する情報が急速に一般市民に拡大していることが大きな要因です。
 
特に食品添加物や農薬、そして動物性たんぱく質や脂肪など身体に負荷がかかるものについては、企業の対応が後手にまわるほど(マクドナルドなど)僕ら消費者の意識のほうが先行してより安全で安心なものを求めるように変化してきました。その動きは今後さらに加速すると見られ、大手企業にも早急な対応が迫られています。
 
 
今回スターバックスからリリースされた“Cake Doughnut Plain”は、卵、乳製品不使用のヘルシー志向なドーナツです。実際に食べて見ましたが、甘さ控えめで胃が重くならない植物性ならではの食後感がありました。
 
スターバックスのやり方はとても巧妙で、このドーナツに卵と乳製品が入ってないという情報は、写真にあるように商品名のプレートにちょこっと書いてあるだけです。特に大きなPOPで”動物性不使用”をアピーツしているわけではありません。
 
ですから、成分を気にしないでドーナツを買う一般の人からすれば、実は卵が入っていようがいまいが美味しければどっちでもいいという状態で販売しています。
 
 
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つまりは今回のこのドーナツ、僕の個人的な推測になりますが、あえて健康志向を表に出さないことで、口コミやSNSの情報拡散を見て、スターバックスが現在の日本の消費者の動向のリサーチをかけているのだと考えられます。
 
 
このドーナツがヒットすれば、健康志向の商品を追加投入するでしょうし、売れなければ既存のラインナップを売ろうという判断をするためのテストをしていると僕は思っています。
 
いずれにしても、僕たち日本人の健康意識は今後さらに高まっていくことは確実であると断言できます。スターバックスが10年後の日本で、現在のようにたくさんの人に利用されて業績が上がるかどうか?は、日本人の意識をリードするくらい健康そして環境に配慮した商品の展開がカギになるでしょう。
 
 
現在苦境にあえぐマクドナルドの状況を生意気ながら5年前から僕自身が予測していました。僕の推測では、消費者の健康ケアをより本物志向(自然に近いやり方)で真剣に考えた企業が生き残る、そんな時代に突入しています。
 
 

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それでは皆さん、よい一日を!
 
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