人口およそ4万人の群馬県の大泉町に連日満員なカフェがあります。
地方の裏路地にあるカフェひびきやは、菜食(肉、魚なし)で、しかも値段はランチでひとり1500〜2000円もするのに昼時はいつ行っても満席のため、事前に予約をしないと座ることができないくらい混んでいる。
ということで、僕僕(@ka__zz)なりの大繁盛な理由をまとめてみました!
群馬の片田舎の路地裏で大繁盛している菜食なカフェ。
先日、友人とランチを食べたカフェ「ひびきや」がある群馬県の大泉町は、一時間に1本しか電車が走っていない、日本のどこにでもあるようなふつうの田舎町。
それなのに、ランチ時は予約をしないと席がないほど連日の大繁盛。
ひびきやは世間でいうベジタリアンカフェで、もちもちの酵素玄米と地元野菜をふんだんに使った料理、そして手作りなスイーツが美味しいお店です。
お店は女性オーナーさんが古民家を自らリノベーションして(工事まで)作ったこだわりの空間とノスタルジックな家具と小物。
しかし、このようなカフェは都会でも地方でもあると言えばいくつもある。地元群馬でもわりとオシャレで1000円前後で満足できるカフェはいくつもある。
先述した通り、カフェひびきやのランチ単価はプレート料理とスイーツとお茶で1500〜2000円はふつうにする。しかも、料理は菜食(一部乳製品と魚系ダシ使用)で量は決して多くない。どちらかといえば精進料理に近い。
なのにお昼時は予約をしないと入れないほどお客さんで溢れていて、女子友たちにリサーチするとお店がある大泉町から5〜15kmは離れている太田市、伊勢崎市、足利市、館林市からもお店へ通っていることが分かる。
不景気といわれる現在、財布の紐はきつくなり外食産業はどこも厳しい状況なのに、どうして上記のような条件(地方、裏路地、高単価、菜食)にもかかわらず繁盛しているのか?
僕なりに理由を考えてみました。
日本人の健康意識が高まってきた
連日ニュースで報道される食の危険性。異物混入はもとより添加物、農薬、狂牛病や鳥インフルエンザや寄生虫。今、肉魚食を中心とする日本の食は危険があふれています。
そんな中、世界中で急増しているベジタリアン食は可能な限り安全で安心な食材を使うのが基本。その分、コストが高くなりますが、日本人の健康意識の高まりとともに需要が増え、より安心して食べられるオーガニックなお店が都市部を中心に増えてきました。
群馬のような地方では、昔ながらの外食店が多く、食の安心安全よりも安さと量がメイン。そんな市場の中で、健康にいい、そして居心地がいいカフェひびきやが繁盛するのは必然といえるでしょう。
家庭で作るのが難しい料理
ネットの普及によって美味しいレシピを簡単に無料で手にいれることができる時代。ふつうのレストランやカフェのランチ料理なら、ちょっとした手間をかければ作れてしまいます。(もちろん熟練シェフの味にはかないませんが)
ところが、ひびきやの看板料理「酵素玄米」を作るには3-4日かかります。そしてスーパーではなかなか売っていない無農薬や有機の野菜料理は、手にいれるだけでも大変なことです。
つまりは、お金以上の価値がひびきやの料理にはあり、それをちゃんと理解しているお客さんの存在もある。ただ美味しいだけではなく、身体に優しいということを体感できる人たちが都会だけではなく地方でも増えているということでしょう。
単純に美味い!
いくら身体にいいと言っても美味しくなければお客さんは来ません。ひびきやの料理は菜食でありながら、大きな満足感を得ることができます。
その理由は、おかずの種類が豊富であること。菜食にありがちな薄味ではなくしっかりと味がついていること。また完全な純植物性なヴィーガンにこだわらずに魚系のダシと乳製品を使っていること。
人口が多い都会でも商売として成り立たなくて撤退するベジタリアンのお店が少なくありません。地方というマーケットで商売する上で、消費者のニーズとお店側のこだわりのバランスを取ったカタチがひびきやの料理ではないでしょうか。
cafe ひびきや
場所:群馬県邑楽郡大泉町西小泉3-9-1
電話: 0276-55-8859
公式サイト:https://hibikiya.petit.cc/
平均予算:1000〜2000円
営業時間: 11:00~17:00(ランチ時は平日でも予約したほうがいい)
定休日:火曜・水曜
駐車場:有(お店の前に3台)
アクセス:東北自動車道の館林ICから50分、東武小泉線西小泉駅から徒歩5分
ということで、機会がありましたらぜひ群馬のひびきやまでお越しください(!)
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