神はまた言われた、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。
この記述は、旧約聖書の創世記にある人間の食べ物についてのものです。
これが、どういう意味を持つのか?文字通りに、人間が食べていいと神様から許されたのは植物である、ということでしょう。たしかに動物を食べ物としていい、という記述はどこにもありません。
ということで、クリスチャンやユダヤ教徒でない限りまず読むことがないであろう旧約聖書は創世記の第一章をクリスチャンでもない僕、草食男子が生意気にもまとめてみました。
旧約聖書に記された”命あるものには食物としてすべての青草を与える”すなわち神が人に許した食べ物は植物である。
◆旧約聖書とはウィキペディアによると・・
旧約聖書(きゅうやくせいしょ)は、ユダヤ教およびキリスト教の正典である。また、イスラム教においてもその一部(モーセ五書、詩篇)が啓典とされている。「旧約聖書」という呼称は旧約の成就としての『新約聖書』を持つキリスト教の立場からのもので、ユダヤ教ではこれが唯一の「聖書」である。
そのためユダヤ教では旧約聖書とは呼ばれず、単に聖書と呼ばれる。『旧約聖書』は原則としてヘブライ語で記載され、一部にアラム語で記載されている。
旧約聖書の中で、僕らでも知っている話は「モーセの十戒」「ノアの箱舟」「アダムとイブ」などがあります。今回紹介するのは創世記という旧約聖書の冒頭の部分、神様が大地を作り、海や空、そして植物や動物を作り、この世界が出来上がる壮大な叙事詩となっています。
それでは、さっそく創世記を見ていきましょう。
第1章
1 はじめに神は天と地とを創造された。
2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
3 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
4 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。
5 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。
第一日である。
6 神はまた言われた、「水の間におおぞらがあって、水と水とを分けよ」
7 そのようになった。神はおおぞらを造って、おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。
8 神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。
第二日である。
■マンガ旧約聖書〈1〉創世記 里中満智子
9 神はまた言われた、「天の下の水は一つ所に集まり、かわいた地が現れよ」そのようになった。
10 神はそのかわいた地を陸と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、良しとされた。
11 神はまた言われた、「地は青草と、種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ果樹とを地の上にはえさせよ」そのようになった。
12 地は青草と、種類にしたがって種をもつ草と、種類にしたがって種のある実を結ぶ木とをはえさせた。神は見て、良しとされた。
13 夕となり、また朝となった。
第三日である。
14 神はまた言われた、「天のおおぞらに光があって昼と夜とを分け、しるしのため、季節のため、日のため、年のためになり、
15 天のおおぞらにあって地を照らす光となれ」。そのようになった。
16 神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また星を造られた。
17 神はこれらを天のおおぞらに置いて地を照らさせ、
18 昼と夜とをつかさどらせ、光とやみとを分けさせられた。神は見て、良しとされた。
19 夕となり、また朝となった。
第四日である。
20 神はまた言われた、「水は生き物の群れで満ち、鳥は地の上、天のおおぞらを飛べ」
21 神は海の大いなる獣と、水に群がるすべての動く生き物とを、種類にしたがって創造し、また翼のあるすべての鳥を、種類にしたがって創造された。神は見て、良しとされた。
22 神はこれらを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、海の水に満ちよ、また鳥は地にふえよ」
23 夕となり、また朝となった。
第五日である。
■手塚治虫の旧約聖書物語 1 天地創造 (集英社文庫)
24 神はまた言われた「地は生き物を種類にしたがっていだせ。家畜と、這うものと、地の獣とを種類にしたがっていだせ」そのようになった。
25 神は地の獣を種類にしたがい、家畜を種類にしたがい、また地に這うすべての物を種類にしたがって造られた。神は見て、良しとされた。
26 神はまた言われた「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と空の鳥と、家畜と地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」。
27 神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。
28 神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」
29 神はまた言われた、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。
30 また地のすべての獣、空のすべての鳥、地を這うすべてのもの、すなわち命あるものには「食物としてすべての青草を与える」そのようになった。
31 神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった。夕となり、また朝となった。
第六日である。
※聖書でいう家畜とは、人間が愛情をもって動物を飼育することの対価としてミルクや労働力を得るためのものです。神の裁きの対象となる、痛みと恐怖がともなう暴力によって動物を殺すことは本来は許されていないと、僕は解釈しています。
口語訳聖書 – 創世記
旧約聖書によると、人の食べ物についていくつか書かれており、後半の章になると「人間は好きなだけ家畜の肉を食べてよい」という記載が出てきます。
非暴力に徹したイエスが、これについてどう思っているのか・・気になるところです。
Samasta Lokah Sukhino Bhavanthu
Om shanti shanti shantihi ॐ
この世界に生きとし生ける全ての命が平穏で幸福であるように..
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