総務省の統計によると、どうやら群馬県民の肉類消費量が全国でも最低レベルらしい。
こんなニュースを今朝の読売新聞で見た。あまりにも意外な統計に我が目を疑ったのだが、どうやら本当のようだ。ということでこのニュースの詳細と、この件を草食男子的に考えてみた。
■まずは2014年8月15日の読売新聞朝刊より
県民の皆さん、お肉をもっと食べましょう。
全国最低レベルにあたる県内の肉類消費を改善しようと、県と畜産関係団体が手を組んで「肉食のすすめ!推進委員会」を発足させた。県産の牛肉や野菜で全ての具材をまかなえる「すき焼き」などをアピールし、県内での消費拡大を図る。
委員会は7月中旬、県農畜産物販売戦略協議会の部会の一つとして新設された。背景には県産豚肉やブランド牛「上州和牛」が市場で評価される一方、県内であまり肉が食べられていないことへの懸念がある。
総務省が2013年、47都道府県庁所在地と5政令市を対象に実施した家計調査(2人以上世帯)によると、前橋市は、牛肉と鶏肉に対する支出額、鶏肉の購入額はいずれも52都市中、最下位だった。特に1世帯あたりの牛肉の支出金額8386円は1位の京都市(40643円)の約5分の1にとどまった。
肉の消費が低迷している原因について、推進委事務局の県畜産課は「県民に根付いた粉食文化が少なからず関係しているのではないか」と分析している。小麦粉を使った伝統的なおきりこみやうどんのほか、パスタやラーメンなどが好まれ肉料理が敬遠されがちになっている、という見方だ。
推進委は県内の旅館に県産食肉を使った料理を提供するように働きかけることにいており、消費拡大を目指したイベントやシンポジウムの開催も検討している。
出典:読売新聞群馬版
■記事の要点はこうだ
・前橋市が47都道府県中、鶏・牛肉の消費が最下位
・要因は粉ものをたくさん食べるから
・群馬県と畜産業界が肉食推進を始めた
・肉食推進のイベントを開催していく
■僕(@ka__zz)はこう思う
現在僕は群馬県と横浜のデュアルライフをしているので、首都圏と地方都市の食文化を体験しています。例えば外食だったりスーパーマーケットについても両者の違いを日々の生活で見ることができます。
首都圏と群馬の食生活でもっとも違うと感じるのは麺類(蕎麦、うどん、パスタ、焼きそばなど)の麺の量です。群馬県のお店はとにかく麺の量が多く、例えばイタ飯屋でパスタを注文すると、それだけでお腹いっぱいになるくらいドカ盛りのお店がたくさん存在します。
焼きそばにしてもうどんにしてもそうです。つまり、麺類を一品注文すると他の料理を食べなくてもお腹が満たされてしますのです。ということは、この食のスタイルを家庭に当てはめると、麺類をがっつり食べて主菜となるお肉を食べていないのではないでしょうか。
群馬の麺類に慣れて他県にいくと、あまりの量の少なさにガッカリすることもしばしば有ります(笑)
*“パスタの街”群馬県で本当に美味しい有名店5選 | MERY [メリー]
群馬県がお肉をたくさん食べましょう運動をスタートしたわけですが「非暴力」を掲げるベジップルズとしては、群馬県もまったく余計なことを始めてくれたもんだ、と思います(笑)肉類の消費が低いということは時代のトレンドであり世界が向かう食のスタイルですから誇るべきことです。
肉類の消費が増えて喜ぶのは病院だけでしょう。肉食が花盛りの昨今、人間がかかる病気も花盛りになり、そのおかげで病院のベッドは空きがないほど大繁盛しています。
畜産は長い目で見ると持続可能ではなく、いずれ無くなる産業であるとビル・ゲイツも自身のブログで話しているように、地球環境においても人間の健康においてもデメリットしかありませんから、群馬県は世界に先駆けて畜産と肉食禁止にするくらいの大胆な政策をとってほしいものですね(笑)
*ビル・ゲイツとTwitter創設者が出資して作ったベジタリアンミートが肉すぎる!と米国で話題に。