「ベジタリアン-菜食主義」
世間一般ではお肉を食べずに野菜や果物だけを食べている人・・そんなイメージがありますが、本来の意味は・・実は違うんです。
ベジタリアン=菜食主義[×]で、なければいったい何でしょうか?
それは、ベジタリアンという言葉の語源が大きなヒントになります。
その語源というのが、ラテン語で”Vegetus”で、意味は“活気有る・生命力に満ち溢れた”になります。それとベジタブルを掛け合わせて出来た言葉がベジタリアンというわけです。
ベジタリアンは菜食主義やお肉を食べない人ではなく「健康で活力ある人」が本来の意味なんです。
ここ近年、健康意識の高まりによって世界的にベジタリアンが増えています。
都内にもベジタリアンレストランやカフェが急増していて、女性を中心に植物だけで作られた料理が毎日のようにInstagramやfacebookで見かけるようになりました。
僕(@ka__zz)自身もベジタリアンになって14年目に突入しています。
そんなベジタリアンですが、
世間一般でイメージされている意味と、本来の意味が実は違っているのです。
冒頭でもお話したように、
ベジタリアン=菜食主義ではなく、ベジタリアン=健康で活力ある人が本来の定義なんです。
つまり、健康で活力ある生活を送るためにお肉を食べずに菜食生活を送っている人たちが、本物のベジタリアンというわけです。
ベジタリアンの定義について考えてみる。
では、世間一般的なベジタリアンの意味、定義を調べてみると・・
菜食主義(さいしょくしゅぎ、英: Vegetarianism)とは、健康、道徳、宗教等の理由から、植物性の食品による食生活を行うことである。日本では、明治以降に魚以外の動物の肉食が広まるまでは、菜食主義は日本の伝統宗教である大乗仏教の重要な戒律の一つであった。1970年代の欧米での動物の権利の観点で肉食を避ける思想も広まった。
出典:ウィキペディア
なるほど、さすがウィキペディア。
やたらと難しく書いてありますね(笑)
おっと、その前に大事なポイントは、ネット広辞苑的なウィキペディアではベジタリアン=菜食主義と定義されています。Google検索で”ベジタリアン”,”ウィキペディア”で検索すると・・菜食主義のページに飛んでしまいます。
ウィキペディアにはベジタリアンのページがありません。
ベジタリアン=菜食主義です。
ベジタリアンの言葉の由来はギリシャのラテン語からきている。
世間では広くベジタリアン=菜食主義と捉えられています。
しかし、ベジタリアンはその語源から菜食主義ではないことがわかります。
ベジタリアン (Vegetarian) という言葉は、英国ベジタリアン協会発足の1847年に初めて使われた。ベジタリアンという言葉は「健全な、新鮮な、元気のある」という意味のラテン語 ‘Vegetus’ に由来する。
出典:日本ベジタリアン協会
そうなんです。
ベジタリアンという言葉は19世紀の英国において、ラテン語で「健康で元気・活力がある」を意味するVegetusと、Vegetable(野菜)を掛け合わせて生まれた造語なんです。
少し話を広げると・・
19世紀以前、例えば仏陀やキリストが生きていた時代から、お肉や魚を食べずに菜食生活の習慣はありました。
さらに遡るとヒンドゥー教徒が多いインドでは、5000年以上も昔から、動物を食べない宗教的な習慣があり、現在でも12億人以上いると人口の30〜40%がベジタリアンで、ゆるめのベジタリアンを含めると人口の8割がベジタリアンだと現地のガイドさんから聞いたことがあります。
ベジタリアンになる理由は宗教、思想、健康、環境への配慮、動物愛護・・などさまざまです。
ちなみに僕(@ka__zz)の場合は、肉食生活で体調を崩したあと、美味しさと気持ち良さを追求していたらベジタリアン料理ばかりを食べるようになりました。
ベジタリアン自身もベジタリアンの定義を間違っている人が多くいる。
さて、さまざまな理由で肉食を放棄して人々はベジタリアンになるわけですが、実際に菜食生活をしているベジタリアンたちも、ベジタリアン=菜食と捉えている人が多くいます。
僕たちは、日々美味しいベジ飯を食べているわけですが、本当に健康かどうか?
もう一度、いま現在の自分自身の健康状態と向き合ってみましょう。
「ベジタリアンとは野菜ばかり食べる人のことを指す?」
・・・と世間では思われていますが、 これは大きな間違いです。
ベジタリアンを「菜食主義」と訳するのは間違っています。
ベジタリアンのベジタはベジタブル(野菜)から由来する言葉ではなく、VEGETUS(ラテン語で活気有る・生命力に満ち溢れた)と言う語源から来ています。よって、野菜ばかり食べる人をベジタリアンと言うのではなく、ベジタリアンとは健康で活力ある人と言う意味です。
出典:菜食のススメ
ベジタリアン=お肉を食べない菜食主義者、ではありません。
ベジタリアン=健康で活力ある人、です。
いま現在の自分が朝起きて、夜寝るまで本当に活力がある生活をしているかどうか?
さあ、ここで大事なことを思い出しました。
健康についての定義が実は僕もふくめて皆さん曖昧だということです。
世界保健機構-WHOが定義する健康とは?
“健康”とひと言でいっても、人それぞれ抱いている意味や捉え方は違います。
そうなんです。
僕たちはふだん何気なく当たり前のように健康という言葉を使っていますが、ちゃんとした意味を学校で習ったことはありません。
そこで、WHO(世界保健機構)では以下のように”健康”を定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
出典:日本WHO協会
肉体と精神(心)が満たされた状態というのは、簡単に理解できますが、”社会的にも満たされた状態”とはなんでしょうか?
社会的(Social)とは、個人が社会に関わることを意味しますが、ひらたく言うと、友人と付き合いとか、隣近所との付き合いとか、会社内の人間関係とか町内、組合・・などでの関係性を言います。
社会的な健康をもっと簡単に言ってしまうと、自分が関わっている人や組織との関係が良好であること、周囲に良い影響を与えていること・・そんな意味になります。
肉体的、精神的、社会的に健康じゃない人は、いっさいお肉やお魚を食べない菜食生活でもベジタリアンではありません。
さあ、ここまで読めば僕たちが真のベジタリアンなのか、お肉を食べない形だけのベジタリアンなのかがわかったでしょう。
もし、WHOがさだめる肉体的、精神的、社会的に健康でない人がいたとしたら・・
体調を崩しがちで、怒りやストレスを抱え、仕事もうまくいってない人が、たとえ毎日100%のベジライフを送っていたとしてもその人はベジタリアンではありません。
もっと言えば、
朝から寝るまで元気で、毎日しっかり仕事をして、人々や社会の役にたっている人がいて、その人が野菜中心な食生活だけど時々お肉を食べていても、その人のほうが立派なベジタリアンです。
菜食生活はあくまで僕たちが生きるための手段であって目的ではありません。
僕たちは何のために生きているのでしょうか?
より自分らしく幸福に暮らして、精一杯に仕事をして世の中の役に立つためです。
ベジ生活は身体と精神のパフォーマンスを上げてくれて、健康的な生き方をサポートしてくれる素晴らしいライフスタイルです。本来の自分らしい活力に溢れて、本当に満足できる豊かな暮らしができて、もしくはそこを目指して努力をしている人が真のベジタリアンです。
さあ、自分は本当のベジタリアンだと自身を持って言える人も、まだまだ自分は健康じゃない・・と自身がない人も、今から前を向いて、より自分らしい自分をイメージして、日々美味しいベジご飯を食べて元気になったら、精一杯働きましょう。
そんなシンプルな毎日をコツコツとつづけた先に、本当の健康が待っているはずです。
僕(@ka__zz)たちが、より自分らしく元気に人生を生きることが真の幸福です。
Image: PAKUTASO
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それでは皆さん、よい一日を!
Have a good day!