[PR] 自動車テクノロジーの発展にみる未来のイノベーションへの心得。

2019年7月25日、日産自動車の決算発表会見で、グローバル生産人員削減を1万2,500人の規模で行う考えが明らかにされました!

このニュースはTwitter上でも広がり、海外でも多くの反響を呼んでいます。
 

同社再建のカギを握るのは「米国事業」だとされていて、2019年度から2022年度にかけて、増額が必要な4,800億円分の営業利益のうち「40%は米国事業の改善によって得たい」という西川社長の言葉が、どのように実現されるかに注目が集まっていますね。

さて、海外の自動車市場という観点だと、近年「電気自動車」「自動運転システム」が二本柱が大きな開発課題とされています。自動車に搭載されたセンサーなどのデータ活用であるMaaSなどの自動車関連サービスも、今後の人々の生活を大きく変えると言われています。

自動車産業は、「過去の70年よりも今後の7年のほうが変化が大きい」と言われているように、変化のある海外市場での成功ができれば、再建の未来を手に入れることができるかもしれません。

そこで今回は、これから急激に変化する自動車生産・サービスに関する最新テクノロジーについて、海外の事例をいくつかご紹介したいと思います。

私たちの生活に欠かすことのできないトランスポーテーション。

普段馴染みのない方も、未来のイノベーションを起こすためのヒントとして、読み進めていただければと思います!
 

世界が注目!フォード社・VM社のテクノロジー提携戦略

テクノロジーの活用に限らず、海外の企業が上手いなと思うのはプラットフォームを作って、それを横展開することで業界の「スタンダード」を作るということです。

ひと昔前の企業のように、自社の知見を囲い込んでいるばかりでは、ビジネスは先細る一方ですし、他社や異業種の知見を合わせた画期的なイノベーションは生まれません。

自動車開発の最新テクノロジーという観点だと、まさにフォルクスワーゲン社(以下、VM社)が、電気自動車の技術プラットフォームであるMEBをフォード社と共有するという発表は、自動車業界のオープンイノベーションの推進であるといえるでしょう。(詳しい原文記事はこちらから>Techcrunch)

また、ロイターによるとVW社はすでにMEB に70億ドルを投じることにコミットしており、この金額は今後10年で1,500万台の車台に相当する大規模投資となるそうです。
 

MEBの共有化によって、両社は電気自動車の開発・生産コストを下げ、「e-モビリティのスタンダード」を築いたという点に協業の大きな意味があります。今後は自動運転車載用ネットワークのUARTなどの中核技術も、協業による効率的な開発生産が行われることに期待が持てます。
 

またAI活用という点でも、2社の投資体制に注目が集まっています。

フォード社は自動運転技術開発のArgo AIに投資をしていますが、新たな提携のもとVW社もArgo AIに積極的な投資を行うことを決めました。

世界をよりよく、人々に優しい未来へと変えるには、変革が起こりやすいオープンプラットフォームを作って、圧倒的なスタンダードを展開することです。そうすることで、異業種からの参入やコラボレーションが生まれより活発な開発が進むというわけなのですね。

自動車業界に限らず、様々な業界でこのようなスマートなイノベーションが起こってほしいと願わずにはいられません。
 

生活を豊かに、合理的に!注目のMaaSビジネスの成功の秘策

もうひとつ、海外で注目を集めている最新テクノロジーとして「MaaS」をご紹介します。

MaaSというとUberやカーシェアリングのイメージが強いかもしれません。

しかし、海外の最新のMaaSビジネスではタクシー、電車、バスなどの複数の移動手段を組み合わせて、最適ルートの提示から予約決済まで完結するプラットフォームサービスとして進化しています。また、貯めたポイントを別の交通機関で利用ができるなど合理的な仕組みになっています。
 

写真提供:MaaS Global Ltd, Whim
フィンランドMaaSの「Whim(ウィム)」はシェアライド、公共交通機関などを組み合わせて最適ルートを提案する。アプリを見せるだけで移動が可能で、決済もアプリ上で完結する。
 

フィンランドMaaSの「Whim(ウィム)」はシェアライド、公共交通機関などを組み合わせて最適ルートを提案する。アプリを見せるだけで移動が可能で、決済もアプリ上で完結する。

移動の8割が自動車というフィンランドでは、より多くの公共交通機関の利用を促し、都市部の交通問題改善、地方の高齢者などの移動問題を解決するために、MaaS利用を精力的に進めています。

フィンランド大使館商務部上席商務官の田中浩一氏へのインタビューによると、フィンランドのMaaS推進でも「オープンプラットフォーム化」が重要な課題となったそう。

2018年にMaaS発展のために、フィンランドでは交通法が改正され、人の輸送、貨物輸送、鉄道、道路などの規則がひとつの枠組みにまとめられたといいます。その結果、フィンランドは官民共同が進んで、今やMaaSの一大先進国になっています。
 

新しいテクノロジーの活用というとその技術自体に注目が集まりがちですが、その成功のためには人、企業が参画しやすいプラットフォームを作ることが大前提になっていると感じます。どんなに技術革新が進んだ未来でも、人の根本である「つながり」や「共有の心」、そして「助け合って物事をより良くする」という意識がより一層大切になってくるのではないでしょうか。
 

私たちの生活を変える自動車テクノロジーの最新事情をご紹介しましたが、少しでも未来の豊かな暮らし、心持ちのヒントに役に立てば幸いです!
 

それでは皆さん、よい一日を!

Have a good day!

and God bless you!!

最新情報をチェックしよう!