ベジタリアンになって15年間、日本全国、そして世界各国のベジ飯を食べ歩いてきたわけですが、ごはんと味噌汁とおかずの組合せが、なんだかんだでいちばん心が安らげる・・そんなことを考えながら仕事をしている僕(@ka_zz)です、ごきげんよう。
僕にとってのご馳走は、ラーメン・蕎麦・パスタ・バーガー・お好み焼き・カレー・ミールスなどなどですが、それはそれで時々食べると最高に美味しいですしテンションもあがります。
だけれども・・
ごはん+味噌汁+おかず
この組合せがいちばんホッとするのです。
やっぱり僕の身体は日本人なんだあ・・と、しみじみ思ってしまうわけですが、子供の頃から慣れ親しんだ食事というものが、なんだかんだ言ってもいちばん落ち着くわけです。
ごはん+味噌汁+おかずの組合せこそ僕たちが帰るべき食卓。
生まれつき肉と魚と鶏が嫌いだった僕は、豆腐とスイカが主食で育った幼児期を経て、動物性のものを始めて食べたのが赤いウインナーで当時6才でした。小学校にあがると給食が始まり、毎日のように肉魚がでるわけです。それは、苦痛以外のなにものでもなく、どうやって食べずに給食の時間をやり過ごせるか、その戦いが給食でした。
まずくて食べられない肉魚を、先生と級友たちの目を盗んで捨てるのです。
野菜とお菓子しか食べない僕を心配している親を安心させるために、小学校三年生の頃だったと思います。魚肉ソーセージとちくわを、5年生の時にイシイのミートボールをかろうじて口にできるようになったわけですが、美味しいからではなく親を心配させないために、醤油やケチャップをたっぷりかけて味を無理やり消して食べていたことを思い出します。
そんな好き嫌いが激しい僕が、子供の頃から大好きだった料理がふたつあって、
それが・・
・茄子の生姜焼き
・ポテトフライ
でした。
これに炊き立てのごはんと味噌汁、それに漬物、作り置きした常備菜が僕の大好きな食事です。
母親が料理上手であったこと、近所に農家さんが多く、新鮮な野菜が豊富にあったことで、自宅での食事は天国そのものでした。学校の給食は、苦痛な修行でしかありませんでしたので。当時の先生やテレビは「好き嫌いなく何でも食べないと健康になれない」と、口癖のように言っていました。
しかし、大人になり仕事の付き合いで寿司を食べたり、居酒屋で刺身を食べるようになったり、20代でハマったモスバーガーを食べるようになってから風邪を頻繁に引くようになりました。
体調を崩した30代なかば・・世間には野菜しか食べないで生きているベジタリアンという存在と概念を知るに至り、僕の食生活から肉と魚を放棄したのです。その時からもうすぐ16年になりますが、歯医者以外は行ったことありません。薬をひと粒も飲んだことありません。
健康すぎて困るくらい健康を維持しています。
つまり、知ったかぶった人たちの「好き嫌いなく食べないと健康になれない」は嘘だったわけです。
そんな余談はさておきまして・・
僕たちが小さいころから家庭で慣れしたしんだ、ごはん+味噌汁+おかず の組合せこそ、舌も身体も心が喜び、癒される食事ではないでしょうか。
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質のいい野菜と調味料で丁寧に作るベジ飯の定食が、僕を元氣にしてくれる。
ごはん+味噌汁+おかずの組合せを、外食する場合、定食を注文することになりますが、世間一般の定食だと白いご飯+かつおや煮干しでとった出汁(もしくは化学調味料)の味噌汁+肉か魚か鶏がメインのおかず・・となりますが、それはそれで需要があるからいいとして、個人的に求めているのは、まったく別モノになります。
まずは、ごはん。
質と安心に配慮した生産者さんが作った無農薬 or 有機の玄米もしくは雑穀米。
これを電気ではなく土鍋か圧力釜で炊いたものがベストです。
おいおい贅沢言うなよ、と言われそうですが、これがいちばん美味しいですし、エネルギーを注入できるのです。なので、多少コストが高くてもお米にこだわったほうが、満足度が高い食事ができるのです。
次に、味噌汁。
お米と同様に上質な味噌があってこその味噌汁で、出汁は昆布と椎茸。
しめじもいい出汁がでるのでオススメです。
具は、旬で地場の無農薬野菜がベストですが、スーパーに売っているふつうの野菜でも、味噌が良ければ、特に難しいことは言いません。好きな具は、ネギと豆腐です。
そして、おかず。
生野菜、火を使わないで作った副菜(和物や漬物)、メインは野菜や車麩、大豆ミートの揚げ物か焼き物か煮物。見た目でも楽しめるように色鮮やかな野菜が数種類あると、それだけで幸福な気分になります。
日常食としては、ごはん+味噌汁+豆腐か納豆か漬物で十分に美味しい食事が出来ますが、気分を高めたい時や癒されたいときは質のいい豊富な野菜をたっぷりいただきます。
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